薬剤師の仕事 できる薬剤師になる

緩和ケアは薬剤師の実力が発揮できる!他の薬剤師と差をつけろ!

2020年5月2日

緩和ケア薬剤師
最近担当する病棟の患者さんに医療用麻薬をつかっている人が入院してきました。

いままで緩和ケアをやってきてないので不安です

どうやって勉強すればいいですか?

 

はてな

緩和ケアをやっている患者に対する薬剤管理指導が不安

緩和ケアをどうやって勉強したらいいかわからない

 

この疑問を解決します。

 

この記事の信頼性

だだの
薬剤部長

薬剤師歴20年目!(2021年時点)

大学病院薬剤部13年勤務

現在は、民間病院の薬剤部長をやってます。

部長歴6年

薬剤管理指導が本格化していなかった、

16年前(入職3年目)から呼吸器内科はじめ、様々な診療科でガンガン薬剤管理指導をやってました。

プロフィール

 

緩和ケアは、「がん」が関わる診療科すべてで該当しますし、医師、看護師で緩和ケアが得意でない人が実は多い。

そんな緩和ケアが得意な薬剤師は病棟、薬局でできる薬剤師として間違いなく評価されます。

 

なぜなら私は実際10年以上前から薬剤管理指導で非常に多くの緩和ケアが必要な患者と関わり、医師、看護師から信頼を得てきました。

 

この記事を最後まで読んでいただければ、緩和ケアが必要な患者を担当することになっても、自信をもって対応することができるようになります。

 

緩和ケアは薬剤師の腕の見せ所

緩和ケアの薬剤師

痛みの緩和は患者のQOLを向上させるために非常に重要です。

現在はさまざまな抗がん剤の開発によって、がん患者の予後は伸びてきてます。

また国が在宅医療を充実させる方向性に進んでます。

したがって緩和ケアの重要性は非常に高まっています。

 

その緩和ケアにおいて、薬のスペシャリストの薬剤師は、大いに実力を発揮することができます!

 

ここでは

  • 緩和ケアが得意じゃない医師、看護師が多い
  • 緩和ケアで薬剤師が力を発揮できる理由
  • 緩和ケアを学ぶなら必須のサイト
  • 緩和ケアを勉強するためにおススメの本5選

の項目について説明します。

 

 

緩和ケアが得意じゃない医師、看護師が多い

緩和ケアがあまり得意でない医師、看護師が多いといえるのには次の理由が挙げられます。

 

  • 医師はその診療科のスペシャリスト
  • ガンの痛みは単純でない
  • スピリチュアルペインも考える必要がある
  • 痛みの評価の時間が足りない

では説明します。

 

医師はその診療科のスペシャリスト

医師は専門の診療科を治療するスペシャリストです。

もちろん民間病院、開業医では複数の診療科を診察することはありまが、その医師でももちろん専門の科はあります。

 

つまり呼吸器内科医なら「肺がん」治療が専門で、そのガンを縮小させる、切除するなど「治療」に関しては専門的知識は豊富です。

ただ「ガンの痛み」に対してはそこまで得意じゃありません。

それはガンの痛みは単純でないからです

 

ガンの痛みは単純でない

ガンの痛みにはいろいろあって単純でないのが問題です。

このように痛みの性質が分類されてます。

 

緩和ケア薬剤師

参考)日本緩和医療学会:がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン 2010年度版

 

またその痛みにも「持続な痛み」「突発的な痛み」がありそれぞれに対処していかなければなりません。

さらにガンの発生部位、転移部位などによって痛みが変わってきます。

このように「痛み」は複雑だからこそ、緩和医療科、麻酔科、ペインクリニックなど専門領域の医師が存在してます。

 

スピリチュアルペインも考える必要がある

ガンの「痛み」は身体的痛みだけではありません。

死の恐怖、治療、痛みなどに対する悩みなど、精神的な苦しみからくる心の「痛み」。

これをスピリチュアルペインと言います。

このスピリチュアルペインに関しては、精神的なフォローが必要になってきます。

これは精神科領域の先生が得意な分野です。

 

痛みの評価の時間が足りない

最大のポイントは時間が足りない。

この点になります。

 

がん関連の痛みは複雑で、精神面のフォローもしないといけないため、時間が掛かります。

しかし、医師は多くの患者の「治療」に行わないといけません。

したがって痛みに関しては緩和ケアチームに任せることが多くなってきてます。

ただ病院によってはチームを組むことは難しい現状もあります。

 

緩和ケアで薬剤師が力を発揮できる理由

薬剤師が緩和ケアで力を発揮できる理由は次の点。

 

1.薬剤師は薬のスペシャリストであり、診療科に対してはジェネラリストだから

 

緩和ケアは診療科関係なく、すべてのがん患者が該当します。

つまり緩和ケアで薬に関することに対しては、薬剤師が横断的にかかわることができます。

 

2.しっかり話を聞ける時間が取れる

入院患者にかんしては、病棟薬剤業務、薬剤管理指導で薬剤師が関わります。

外来、在宅の患者に対しては、調剤薬局の薬剤師、外来の薬剤師が服薬指導で関わります。

 

つまり今目の前で痛みに苦しんでいる患者に対して、話をしっかり聞く、症状を評価する時間はとることが可能です。

(もちろん他の業務等で忙しいのはわかってますよ)

 

がん患者は痛みがあるにもかかわらず、医師、看護師が忙しくてなかなか話せず我慢している人がいます。

苦しい胸の内をなかなか言えない患者も多くいます。

 

そういう患者に時間をかけて寄り添うことで、痛みを軽減するための処方依頼を医師にかけたり、薬剤師に話すことで精神的不安が和らいだと患者からお礼を言われたりした経験が私は多くあります。

 

この点からも薬剤師が緩和ケアをしっかり勉強しておくと力を発揮する場面が多くなります。

 

緩和ケアを勉強するならこのサイトは必須!

薬剤師が勉強するおススメサイト

 

緩和ケアで薬剤師が貢献できるのはわかりましたが、じゃあ実際に何を使って勉強すればいいですか?

どの本から読んだらいいですか?

だだの
いろいろな本サイトがあるけど、

癌疼痛および終末期の諸症状に対する緩和医療の処方

が最もおススメです!

このサイトだけでも十分すぎるよ!

 

では実際になにから勉強すればよいのか?

ただぜひとも押さえておきたいサイトとして、

癌疼痛および終末期の諸症状に対する緩和医療の処方を紹介します。

 

私がこのサイトに出会ったのは、今から15年以上前の事ですね。

ちょうどオキシコンチンが発売されるころだったような・・・

そんな昔から現在にいたるまで勉強させ続けていただいてるサイトです。

 

このサイトがおススメな理由は

  • 疼痛管理に対する情報量がものすごく充実している
  • がん患者とのコミュニケーション、服薬指導のポイントがわかる
  • 終末期におこる身体症状に関する情報がまとまっている
  • サイト内の情報の引用文献がわかりやすい
  • Web版一括ダウンロードができ、ネットに接続しなくても調べられる。

です。

 

凄い点はこのサイトの情報量は印刷すると1000ページに及ぶらしいのですが、これをお一人で作成されたという事です。

 

作成されたのは、

真野徹先生

現在千葉科学大学薬学部の非常勤講師をされており、

もともと沼津市立病院で勤務されてました。

 

このサイトの情報は、真野先生がありとあらゆる疼痛緩和に関する文献から、ポイントを適切にまとめられて紹介されてます。

 

緩和ケアで薬剤師が力を発揮する

参考)癌疼痛および終末期の諸症状に対する緩和医療の処方の内容の一部

 

調べたい項目からも、目次から探せますし、五十音順で関連薬品名など検索できます。

 

このサイトで調べてから、必要に応じて参考文献を読みこむという流れて活用してください。

 

私の経験談

私が薬剤管理指導を始めたときは、まだ緩和ケアに対する情報量も薬剤も乏しい時代でした。

処方もオピオイド一辺倒。

患者は痛みが取れずに苦しんでいる。

そんな時にこのサイトに出会いました。

 

このサイトに出会う前は恥ずかしい話ですが、「鎮痛補助薬」という言葉も、「神経障害性疼痛」も聞いたことがありませんでした。

 

ここで勉強し、参考文献を基にメーカーから詳細文献を取り寄せ、主治医に「○○さんの痛みはデキサメタゾンが効果が期待できそうです」と持っていきました。

実際使ってみたら凄く痛みが改善されました。

結局この患者は数か月後にお亡くなりになったのですが、痛みが軽くなって、嬉しそうに自分に話をしてくれた顔は、今も忘れることはできません。

 

他にもカルバマゼピンを提案したり、いろいろ緩和ケアのフォローをしているうちに、その科医師、看護師たちからガンガン質問が来るようになり、のカンファレンスや教授回診に参加するようになりましたね。

 

本当に私の薬剤管理指導のレベルが一気に上がった、運命的なサイトでした。

 

緩和医療勉強のためのおススメの本5選

では私が緩和ケア関連の勉強でおススメの本を5冊紹介します。

患者の痛みに向き合いたい、レベルの高い緩和ケアを行いたいと考えているなら読んでおいた方が良いです。

 

ただ専門書なので、それなりにお値段はかかります。

全てをそろえるのは大変ですので、1冊ずつの購入をおススメします。

ちなみに

【無料】で専門書が買える!お得な方法を薬剤部長が教えます

では、実質無料で書籍を買う事ができる方法を紹介してます。

併せてごらんください。

 

1.がん患者の治療抵抗性の苦痛と鎮静に関する基本的な考え方の手引き 2018年版

こちらは日本緩和医療学会が作成したガイドラインです。

ガイドラインですので、痛みの概念から発生要因、治療方法、対処方法がまとまってます。

がん疼痛緩和の教科書と考えていいでしょう。

 

定価:2,376円

出版社:金原出版株式会社

 

ただ現在以下のホームページでPDF版が無料公開されてます。

参考)日本緩和医療学会がん患者の治療抵抗性の苦痛と鎮静に関する基本的な考え方の手引き 2018年版

 

2.トワイクロス先生の緩和ケア処方薬 第2版

オックスフォード大学緩和ケア講座初代教授ロバート・トワイクロス博士の原著の日本語版です。

トワイクロス先生シリーズ(勝手に言ってる)は、緩和ケア領域において様々、勉強になる本が出版されてます。

 

私も最初に手にしたのが、「トワイクロス先生のがん患者の症状マネジメント」の第1版でしたね。

 

さてこの「トワイクロス先生の緩和ケア処方薬」ですが、「処方薬」とついてあるだけあって、緩和医療領域の処方薬に関しての情報が満載です。

はっきり言ってこの1冊は、がん関連の患者に薬剤師、在宅医療で緩和ケアを行っている薬剤師には必読の本と言えます。

患者のケア、服薬指導に大変役立ちますよ!

 

この本の知識を頭に入れておいて、主治医に情報提供できれば「やれるなこの薬剤師」って思われます(笑)

 

定価:6,050円

出版社:医学書院

 

 

 

3.トワイクロス先生の緩和ケア

トワイクロス先生シリーズからもう1冊。

緩和ケアには避けては通れない患者の死。

この本はまさに死に向き合う、スピリチュアルな側面について深く書かれてます。

 

そしてこの本最大のポイントは「小児患者」

子供に対するコミュニケーションの取り方、がん患者の子供を持つ親とのかかわり方。

小児がんに対応されている方なら目を通しておいた方が良いです。

 

やはり死にゆく患者に接するのは非常につらいです。

ただあらかじめこの本を通じて、予備的知識を入れておくことにより、気持ちの整理、服薬指導に役立ちます。

 

定価:3,740円

出版社:医学書院

 

 

4.1ランクアップをめざす! がん疼痛治療

こちらは先ほど癌疼痛および終末期の諸症状に対する緩和医療の処方のサイト作成者で紹介した、真野徹先生と、北見赤十字病院緩和ケア内科部長の後明郁男先生の共著の本です。

 

各オピオイドの薬物動態や副作用の基本的な情報から、陳津補助薬の処方例など実症例を交えながらわかりやすく書いてます。

ただやはり真野先生が書かれていることもあり、がん患者の心理的苦痛の理解、緩和にかんしての対処方法、服薬指導のポイントが理解しやすく書かれてます。

またがん患者のリハビリ、看護のポイントについても触れてますので、緩和ケアチームとして考えるにあたり役たつ内容となってます。

 

定価:5,280円

出版社:南山堂

 

 

5.ひととおりのことをやっても苦痛が緩和しないときに開く本

緩和ケアにおいてガイドライン通りにやっているのに、どうしても痛みがとり切れない時があります。

その「どうしても」の原因について、様々な角度、状況からアプローチしていく方法が書かれてます。

 

私は今は薬剤部長であり、薬剤管理指導を行うことはほとんどありませんが、大学病院時代にうまくいかなかった患者に対して、この本に書かれているところからアプローチできていればなあと思う次第です。

 

一つ一つ「どうしても」の原因をつぶしていく。

それが患者のQOLを高める手段の一つになりますね。

基本を押さえた後、より深い知識に入れるために必要な1冊です。

 

定価:2,640円

出版社:医学書院

 

 

緩和薬物療法認定薬剤師について

最後に認定薬剤師に触れておきます。

 

日本緩和医療薬学会では緩和薬物療法認定薬剤師を認定してます。

学会に入って、必要な単位数をとる必要があります。

下に資格要綱のリンクを貼っておきます。

 

参考)日本緩和医療薬学会:緩和医療薬物療法認定薬剤師申請資格

 

ただ認定薬剤師だからと言って診療報酬の点数加算に貢献するものではありません。

緩和ケア診療加算の施設基準「緩和ケアの経験を有する薬剤師」に関しては、「緩和ケアの薬剤管理指導経験者」となっております。

 

参考までに

 

まとめ:緩和ケアの勉強が役立つ場面は多い!

まとめます。

緩和ケアにおいて薬剤師が実力を発揮することができるとして、

 

  • 緩和ケアが得意じゃない医師、看護師が多い
  • 緩和ケアで薬剤師が力を発揮できる理由
  • 緩和ケアを学ぶなら必須のサイト
  • 緩和ケアを勉強するためにおススメの本5選

の項目で説明してきました。

 

薬のスペシャリストとして横断的に患者に関わることができる薬剤師。

そして患者に寄り添い話をしっかり聞き、評価ができる薬剤師。

まさにがん患者の緩和ケアは薬剤師の力が発揮することができる分野です。

ぜひ皆さんも勉強していただき、「できる薬剤師」として活躍してください。

 

最後に繰り返しになりますが、勉強するにはいろいろ専門書を購入することが多いです。

その書籍購入費用の負担軽減のために、

【無料】で専門書が買える!お得な方法を薬剤部長が教えます

の記事ではお得な情報を紹介してます。

併せてお読みください。

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