ただ薬学部って留年しやすいって聞いたのですが、どうすればちゃんと進級できますか?
薬学部に進学する人、これから薬学部を目指す人は、次の疑問があります。
はてな
薬学部で留年しない方法はどうすればよいのか?
この疑問にお答えします。
この記事の信頼性
この記事を薬学部に合格した人も、そうでない人もご覧になっていると思いますが、
薬学部に合格した皆様。
合格おめでとうございます!
ここからが薬剤師になるためのスタートラインなので、頑張ってください!
さて、薬学部は留年が多い学部と言われてます。
そして学費が高い。
そのため「留年をなんとかして回避したい」と思っている人は多いです。
薬学部で留年するパターンは次の2点。
留年ポイント
- 出席日数が足りない
- 必要単位数がとれてない
留年する原因ははっきりわかってます。
この記事では大学薬学部の教授、教員などからも仕入れた最新情報など参考に、留年回避の極意を紹介してます。
最後まで読んでいただければ、いずれの大学においても留年せずに進級する手段が理解でき、必ず役立ちます。
薬学部で留年しないための極意とは?
薬学部で留年するポイントは、
- 出席日数が足りない
- 必要単位数が足りない
のいずれかと紹介しました。
「出席日数が足りない」場合は、定期テストの試験資格がなくなるため、自動的にその科目の単位を落としてしまします。
「必要単位数が足りない」場合は、進級条件は大学によって異なりますが、だいたい次のパターンです。
- その学年で進級に必要な必修単位数を取得できてない
- 前学年で落としている必修単位をすべて取得できてない
この進級条件に関しては大学入学後にオリエンテーションが行われ、また担任の先生(助教や講師など若手が多い)つくはずですので、必ず確認してください。
サークルなどに入ったあとで、先輩から聞くのもありです!
それでは留年の注意ポイントがわかったところで、対策方法を紹介します
出席日数不足の対策
基本的な事ですが、出席日数不足の対策は、「しっかり授業に出席すること」です。
大学によりますが、ある程度の日数は欠席を許されているはず。
この1つの授業あたりに休むことができる日数は、しっかり確認しておいてください。
しかし早いうちに使える欠席数を使い切ってしまうと、万が一の場合に休めなくなるため気をつけましょう。
現在大学ではスマホアプリ、LINE等で出席の有無を確実に把握してます。
私の頃のように友達が代返するのができない、文明の発達・・・
欠席しやすい授業は、当然のことながら1時間目の授業です。
そして授業を欠席する理由は、ダントツ「寝坊」。
寝坊対策できれば、出席日数不足はまず大丈夫!
そのため対策は、次の3点になります。
- 平日は早めに寝る
- バイトはほどほどに
- 確実に起きる方法の確立
単純なことですが大事な事です。
平日は早めに寝る
寝坊対策としては、平日(月~木)、日曜日は早めに寝るに限ります。
特に大学に通いだしたうちは、環境になじめず非常に疲れることが。
一人暮らしの場合もあるでしょうし、大学の遠方から通う場合もあります。
特に最初のうちは、しっかり休息をとるためにも早めに寝ることをおススメします。
バイトはほどほどに
大学生はいろいろお金がかかるため、自由に使えるお金が欲しい。
と、なると仕送りだけでは足りず、バイトしたいはず。
ただこのバイトも平日は夜遅くまで働くのはおススメしません。
とくに学生生活になれてない、1年生のうちはバイトは控えたほうがいいです。
やはり平日夜、日曜日夜の疲れ、遅い就寝は寝坊の元です。
実習などで遅くまで授業があり、学校生活でも疲れるので、調整することをおススメします。
薬学部でバイトをする際の注意点については、
薬学部のバイトでおすすめの3ジャンル|学業の負担が少なくお得!
でまとめてます。
確実に起きる方法の確立
寝坊対策の最終手段は確実に起きる方法の確立です。
アラートを複数用意する
友達、家族を頼る
など、
確実に起きれるようにしましょう。
以上3点を理解できれば、出席日数が不足して単位を落とすことは無くなります。
必要単位数をとるための対策
もちろんこちらが重要度が高いです。
単位をとるという事は、定期テストに合格すること。
基本的には前期(7月下旬)、後期(1月)に試験があります。
でも触れてますが、薬学部はとにかく取得する単位が多い。
そのため試験科目数もたくさんあり、1回の試験で10~15科目くらいの試験があります。
大変ですよね~
そのため定期テスト対策が、留年対策として重要なポイントとなります。
定期テスト対策は次の通り
- 毎日コツコツ勉強する癖をつける
- サークルや部活に入る
- 友達をつくる
- 過去問を必死にあつめる(超重要!)
- 定期テスト勉強は1ヶ月以上前から
- 友達と協力して試験対策を行う
- SNSに注意する
と
上級編
- 教員、教官と仲良くなる
- 勇気ある撤退
になります。
実は、私は大学卒業して20年あまりたちますが、当時の試験対策と現在の試験対策とは、ほとんど変わってません。
変わったのはSNSの部分くらい(私の頃はメールでしたが)。
なので今後も通用していく対策ですので、ご安心ください。
※実習も単位がありますが、実習単位の取りこぼしは出席日数が足りれば、まず大丈夫です(何回も追試をしてくれるはず・・・)。
※CBT、OSCEの対策は別記事で
毎日コツコツ勉強する癖をつける
授業科目、試験科目が多い事は理解できたと思います。
そのため毎日コツコツ勉強する癖を早いうちからつけておくと、テスト直前の苦しみが軽減できます。
また6年生の時、卒業試験、薬剤師国家試験の勉強の際にも役立ちます。
ただ毎日毎日一生懸命勉強する必要はありません。
大学生活も楽しまないとね!
「コツコツ」積み重ねるのが大事。
具体的には、授業で「重要」といわれたポイント、「試験にでるよ」って言われたポイントを、授業中にしっかりメモり、家に帰ってまとめておく。
ガッツリまとめる必要はありません。
ポイントだけ。
その日の授業を簡単にまとめておきます。
一度軽くでも整理すると、試験勉強の時にしっかり記憶として残りやすくなります。
1科目あたり15分程度で構いません。
記憶が薄れないその日のうちがおススメです。
「どのように勉強すればよいのか?」、「ポイントを押さえて勉強したい」と考えている人に向けて、次の記事でおすすめの参考書をまとめてます。
【解決策】薬学部の授業がわからないと悩む薬学部生にこの参考書は抜群の効果アリ!
参考にしてください。
サークルや部活に入る
大学生活の楽しみの一つ。
サークルや部活に入ること!
いろんな人との出会い、交流、先輩後輩との付き合いなど、多くの経験ができます。
その経験が役立つんだよ
サークルなどに入ると学業かおろそかになって留年してしまうのでは?
と、思われるかもしれませんが、実は逆に得することが多いです。
この後紹介する「友達をつくる」、「過去問を必死にあつめる」にもつながりますが、先輩の経験というのは役立ちます。
授業や学校生活になれない時の相談や、勉強方法のアドバイスもしてくれます。
なかには「留年なんて当たり前」のようなツワモノもいますが、その人は反面教師として(笑)。
どのサークルが良いかは、各自の判断によりますが、学術系のサークルは「横のつながり」が、体育会系のサークルは「縦のつながり」が強い傾向です。
先輩は頼りましょう(なかには理不尽な人もいますのでご注意を)
友達をつくる
本当にこれは重要。
薬学部生活6年間は本当に長いです。
苦楽を共にする友人は、長い薬学部生活を乗り越えるうえでも重要です。
クラスで仲良くなる。
出席番号が近くて一緒に実習を行う。
サークルでの同級生。
どんな形でもかまいませんので、友人をつくることは大事です。
そんな人には、次のアドバイス。
クラスをよく見てください。
授業中、休み時間一人の人はいませんか?
お昼ご飯を一人で食べている人はいませんか?
一人で、少人数で授業を受けている人、友達が少なさそうな人は、あなたと同じ境遇の可能性が高いです。
勇気を出して、同じ境遇の人に声をかけてみましょう。
少しずつでもいいので、頑張って!
過去問を必死にあつめる(超重要!)
これは最重要!
定期テストの過去問入手が試験合格の最大のガキです!
過去問が集まらないとかなり厳しくなります。
実は薬学部での定期テストは、その科目の2、3年前の問題が有効になるケースが非常に多いです。
過去問から学べるのは、
- 問題傾向
- 出題ポイント
- 勉強ポイント
もちろん一字一句同じものは出ませんが、傾向は大体同じです。
なぜ過去問が有効なのか?
理由は次の通り。
担当科目の定期テストを作成するのは、その担当教授が所属している研究室。
ただ実際試験問題を作成するのは、研究室の准教授、講師、助教(気合が入っている教授は自身で作成しますが)。
准教授、講師、助教は、大学院生の指導、研究、論文作成、実習準備と非常に忙しい。
試験問題を作るのがめんどくさいし、難しくしすぎて文句を言われたくない。
そのため試験問題作成は、大きく変更することは少ないです。
実際に試験問題作成の教員に話を聞くと、
「忙しくて一から問題なんか作ってられない」
「一から作ると教授の手直しが酷いからめんどくさい」
とのこと。
よって過去問が定期テスト対策には非常に有効です。
その過去問収集のために、サークルの先輩、友人が必要になります。
とくに他のサークルに入っている友人とは、お互いのサークルで出回っている過去問を交換、不足分の補充ができるので大事。
友達から過去問をもらうときは、自分の持っている過去問、情報は提供しましょう。
※注意点
授業の担当教授が変わった場合、試験傾向、配点、採点基準等が大きく変わる可能性があります。
その際は過去問よりも広めに勉強しておく必要があります。
定期テスト勉強は1ヶ月以上前から
過去問が入手出来たら、1ヶ月以上前からテスト勉強を始めましょう。
過去問を見るとテストで出るポイント、勉強すべきポイントが分かります。
特に有機化学や薬理学など「理論」を理解しないと回答できない科目は、直前の詰込み、暗記では対応が厳しいので、早くから取り組んでいたほうが安心です。
「そんな必要ないよ」
「直前でいいよ」
っていう先輩、友人がいたら、その人は天才か驚異の集中力・暗記力の持ち主かもしれませんので、参考になりません(笑)。
早めにやって損はないですし、天才とあわせても自分が単位を落としたら、元も子もないので要注意。
ちなみに過去問の問題だけが入手でき、「答え」がない時は、「答え」を早めに作成すると役に立ちます。
一つは答えを作成する段階で、知識が深まる。
もう一つは友達に喜ばれる。
サークルなど入らず、友達が少ない場合でも
「私答え作るから問題ちょうだい」
っていうことで入手することも可能です。
友達と協力して試験対策を行う
先程の過去問の答え作成ともかぶりますが、科目数が多いので、一人で全部の把握するのが大変なら友達と協力して試験対策を行いましょう。
「私、有機化学得意だから答え作るね」
「そのかわり衛生化学よろしく」
なんて感じで。
そして友達同士で「今日は衛生の日だ」とか決めて、得意な友人から教わる。
私は有機化学、分析化学が苦手だったので、その分野は友人からガッツリ教わり、そのかわりに特にな薬理、生化学は教える。
という感じで。
あと夜中まで勉強しているとき、「30分後起こして~」などのお願いもやってまっしたね~
友人と一丸になって試験を乗り越えます!
SNSに注意する
勉強中に来たLINEに反応。
ググるついでで見てしまったYoutube。
もうこれはヤバいです!
あっという間に時間がとられます。
テスト勉強中のSNSはキケンです!
ただ難しい、ついつい触ってしまうという人に一つおススメの方法。
「スマホのアラームを50分、60分にセットする」
例えば21時から勉強を始めるなら、21時50分と22時に。
最初の50分は何があってもスマホに触らない。
次の10分だけスマホを触る。
またアラートがなったら勉強再開。
友達と条件を併せておくと、LINEのやり取りなどで勉強時間がとられることは減ります。
上級編:教員、教官と仲良くなっておく
これはできる方で。
普段の授業終わりや、テスト前など、その科目の研究室へチョコチョコ顔を出し、質問をしに行きます。
サークルの先輩がその研究室だと行きやすいですね。
このように質問しに研究室に通っていると、
「勉強熱心な学生だ」
と思われ、ポロっと試験問題を・・・
とか、試験の点数のおまけを・・・
とかしてくれる可能性が。
特にその科目の試験を落としてしまい、追試になった場合は良いかも。
経験者が語ります(保証はありません)。
まあ試験の恩恵はともかく、いろいろ勉強方法を教えてもらえるし、相談にも乗ってもらえることもあります。
だって研究室の先生は賢いからね。
最終手段:勇気ある撤退
これはとっておきですが、最初からマネをしないでください。
非常に高いリスクが伴います。
これは最終手段です。
では、勇気ある撤退とは
「望みの薄い科目は勉強をしない」
です。
定期テストは1日に2~3科目試験があります。
勉強が間に合ってないと、すべての科目で取りこぼしてしまう可能性が。
ただ定期テストには大抵の大学は「追試」があります(大学による)。
本試験と追試験の間は2週間~1ヶ月あります。
そのため本試で確実に合格する科目、追試で勉強し合格を狙う科目にわけ、取りこぼしを少なくする方法です。
つまり2回の試験、最悪来年度に持ち越しての3回の試験(次年度持ち越しが認められている場合)で、すべての単位習得を狙う作戦です。
ただ想定されるリスクは
- 追試験は「追試験費用」がかかる場合がある
- とる予定の本試験で取りこぼすと、追試科目が増え追い込まれる
- 持ち越し科目を落とした瞬間に留年決定の可能性が
- 奨学金もらっている人は成績不振でうちきりの可能性も
となります。
追試の費用は1科目あたり2千円~1万円って感じ。
お小遣い飛びます。
また単位を持ち越した場合、
「今の学年の定期テストの勉強」+「前年次のテスト勉強」
ということになるので、勉強量が多くて本当に苦しくなります。
後がないプレッシャーもハンパないです。
あくまで最終手段として。
本試でしっかり合格するように勉強しましょうね。
まとめ:本当に大変だからしっかり取り組もう
今回薬学部での留年回避の極意として、留年ポイントである
- 出席日数が足りない
- 必要単位数がとれてない(定期テスト対策)
についての対策をそれぞれ紹介しました。
出席日数不足対策としては、
- 平日は早めに寝る
- バイトはほどほどに
- 確実に起きる方法の確立
など、寝坊による欠席の対策を中心に3項目。
定期テスト対策として、おまけ2つつけて
- 毎日コツコツ勉強する癖をつける
- サークルや部活に入る
- 友達をつくる
- 過去問を必死にあつめる(超重要!)
- 定期テスト勉強は1ヶ月以上前から
- 友達と協力して試験対策を行う
- SNSに注意する
- 教員、教官と仲良くなる
- 勇気ある撤退
の9項目で説明しました。
まずはしっかり授業に出席して、試験資格を得る。
そのうえで今回説明したテスト対策を行えば、必要な単位を修得でき留年することなく、進級することはできるでしょう。
頑張ろうね!
最後に薬学部生にむけて、
薬学部の勉強に役立つ参考書について、
【解決策】薬学部の授業がわからないと悩む薬学部生にこの参考書は抜群の効果アリ!
薬学部の勉強にこの3冊はマジ使える!おススメ参考書を教えます
薬学部ではバイトができるのか?いつまでできるのか?おすすめバイトは?の疑問について
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あわせてお読みください。