
勉強のために、どんな本を読めばいいですか?
たくさんあって迷ってしまいます
この記事の信頼性


薬剤師歴は20年目!(2021年時点)
某大学病院薬剤部で13年勤務。
現在は、民間病院の薬剤部長をやってます。
部長歴6年。
大学病院時代には新人教育担当をしてました。
新人薬剤師のみなさん!
薬剤師国家試験合格&就職おめでとうございます。
いよいよ薬剤師として、くすりのプロとしての仕事がスタートです。
これから仕事をするにあたり、次の悩みがあると思います。
はてな
・これから新人薬剤師として勉強するならどんな本をよんだらいいか?
・薬剤師むけの本が多くて、どれを読めばいいか迷ってしまう
・一冊一冊が高価だから失敗したくない
この悩みにお答えします。
実は、この記事で紹介する3冊の本を徹底的に勉強するだけで、新人薬剤師は十分に戦力なる知識が得られます。
私が大学病院の時に新人薬剤師にこの3冊をすすめて勉強させてました。
また新人向けだけでなく薬剤師全般にもおススメでき、実際に活用している薬剤師が多いです。
もちろん私も使用してます。
この記事では新人薬剤師が最初に勉強するために読むべき本を3冊紹介し、その本の特徴について解説してます。
新人薬剤師が勉強するのに必要な本を把握していただき、ぜひ日々の研鑽に役立ててください。
もくじ
新人薬剤師が勉強するために、最初に読むべき本3冊
薬剤師歴19年目の薬剤部長がおススメする、新人薬剤師が勉強するために最初に読むべき本は次の3冊です。
読むべき本3冊
- 治療薬マニュアル 2020
- 病気とくすり 2020
- 異常値の出るメカニズム 第7版
では実際にそれぞれの本を紹介していきます。
1.治療薬マニュアル
王道中の王道。
薬剤師の中では、「治療薬マニュアル」派と「今日の治療薬」派と人気を2分する1冊。
勉強しているたいていの薬剤師は、どちらか1冊持ってます。
どちらも出版年までに薬価収載されている治療薬の用法、用量、禁忌などが書かれています。
ただ中身としては、治療薬マニュアルの方が充実してます。
治療薬マニュアルをすすめる理由3つ
治療薬マニュアルをすすめる点は次の3点です。
1.臨床解説が充実している
2.付録が充実している
3.電子アプリがある
1.臨床解説が充実している
病態が「72項目」に細かく分かれていて、それぞれが図解入りでわかりやすく説明されてます。
2.付録が充実してる
治療薬マニュアルは、付録がすごく充実してます。
- 重大な有害反応(副作用)の症状と,原因となる代表的な医薬品
- 疾患別禁忌薬・注意薬一覧
- 医療用医薬品添付文書および添付文書情報の見方
- 錠剤・カプセルの粉砕・開封可否の基準
- 薬物血中濃度モニタリング(TDM)の対象となる薬物とその有効・中毒濃度範囲
これ以外にも臨床検査値に関することなど、付録が大変充実していて薬のこと以外も総合的に学べる1冊です。
3.電子アプリがある
なんと治療薬マニュアルは電子アプリがあります。
本を購入すると、ダウンロードできます。
重い本を持ち歩く必要がないため、病棟、外出先で調べたくなった時、スマホで検索することができるので便利です。
ただ1つだけ残念な点は、アプリの有効期限が発売した翌年の1月まで。
つまり治療薬マニュアル 2020ならば、2021年1月末でアプリは見られなくなってしまいます。
「まあ毎年買ってね」ということ・・・
2.病気とくすり 2021
2冊目は病気とくすり 2021です。
こちらは南山堂から出版されている、月刊誌「薬局」の増刊号になります。
「病気とくすり」書かれているのは、ほぼ全領域の病気について次のポイント。
- 病態概念、疫学
- 病態生理
- 診断・検査
- 治療
です。
〇病態概念
病態概念とは、その病気がどういった原因で発生するのかということ。
〇疫学
男女比、年齢比や、その病気にかかっている患者数などが書かれてます。
〇病態生理
その病気がおこるメカニズムを生化学的な観点から書かれてます。
しかも図解入りなので分かりやすい。
病態生理を見ると、薬の作用点等が理解しやすく勉強するにはもってこい。
〇診断・検査
その病気の診断、検査基準、検査値異常値について書かれてます。
〇治療
その病気の薬物治療について書かれてます。
処方例ものっているので実際の治療がイメージしやすい形。
病気に対する薬物治療の実践を勉強するなら、この1冊を購入してガッツリ勉強すればしばらくは十分
3.異常値の出るメカニズム 第7版
検査値関連の本も多数でていて、どれを読めばいい?
と思う人が多いはず。
私もいろいろな本を読みましたが、一番勉強になる本はこの「異常値の出るメカニズム」
「異常値の出るメカニズム」は、私が2年目のころ先輩薬剤師に教えてもらった1冊です。
第4版以降、新刊が出るたびに購入してます。
もちろん第7版も購入済。
〇異常値の出るメカニズムのおススメポイント
検査値、検査方法、どういう病態が考えられるか、
という本は多数あります。
ただ「異常値のでるメカニズム」は、
なぜ異常になるのか?
どういうメカニズムで異常値になるのか?
その異常値の背景には、どういう病気が隠されているのか?
という事がわかりやすく書いてあります。
第7版はより基本的にスッキリと書かれてます。
新人薬剤師のみならず、これから病棟で業務をおこなっていく若手薬剤師にも、ぜひ勉強してもらいたい本です。
まとめ:最初はあれこれ手を出さず、3冊で勉強しよう!
まとめます。
ここまで紹介してきたとおり、新人薬剤師が最初に読む本は次の3冊だけで良いです。
- 治療薬マニュアル 2021
- 病気とくすり 2021
- 異常値の出るメカニズム 第7版
医学書は世の中にたくさんあり、いろいろ目移りしてしまいます。
しかしいろいろ手を出してしまっても、どっちつかずになってしまいます。
実際この3冊は手に取ってみてもらえば、その充実ぶりわかりやすさに納得いくはずです。
そしてガッツリ勉強してこの本で学べれば、薬剤師として最低限恥ずかしくないレベルとなっているはずです。
もし最初の給料までお金が厳しいとか余裕がないのであれば、治療薬マニュアルと病気とくすり 2021の購入を先にするのがおススメです!
ただやはり専門書は値段が高くて大変。
奨学金の返済もあるし・・・
その方々には無料で本を購入することができるお得な情報があります。
で紹介してますのでご覧ください。
最後に今回最初に読むべき本について紹介しましたが、実際新人薬剤師はどういう勉強をやっていけば実力がつくのか。
おススメの勉強方法を「毎日1つで差がつく!新人薬剤師の勉強方法初級編」で紹介してます。
ぜひ参考にしてください。
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