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今年はコロナの影響が心配です。
注意しないといけない点はなんですか?
薬剤師国家試験を受験する人には次の悩みがあります。
はてな
薬剤師国家試験の時にコロナに感染していたらどうなるか?
薬剤師国家試験の時にコロナの濃厚接触者になったらどうなるか?
この疑問にお答えします。
この記事の信頼性
薬剤師歴は20年目!
某大学病院薬剤部で13年勤務。
現在は、民間病院の薬剤部長をやってます。
部長歴6年です。
大学病院時代のつながりから、国立大学、私立大学の教授、教員に知人が多数います。
(2021年時点)
いよいよ、2021年2月20日土曜日、21日日曜日に第106回薬剤師国家試験が実施されます!
今年はコロナ禍でいろいろ制限されて大変だったと思います。
ただ冬になり、再び流行拡大。
緊急事態宣言も発令されてます。
と、なると気になるのが、薬剤師国家試験の時にコロナにかかってしまっていたらどうなるか?
結論を言いますと、
注意ポイント
受験日当日、新型コロナウイルス感染症発症の場合は、薬剤師国家試験を受験できない。
救済措置はなし。
です。
では、濃厚接触者の場合は?
コロナウイルス感染が確認されてないけど、発熱しているときは?
と、様々なパターンで不安があるでしょう。
この記事では薬剤師国家試験でのコロナ感染者、濃厚接触者の対応について、わかりやすく情報をまとめてます。
最後まで読んでいただければ、不安感をなくすことができ、薬剤師国家試験に集中できます。
薬剤師国家試験における新型コロナウイルス感染症対策について
薬剤師国家試験のみならず、令和2年度医療関係職種国家試験は試験当日に新型コロナウイルス感染症にかかり、入院、宿泊療養中、自宅療養中の場合は受験できません。
現在、コロナウイルス陽性になった場合は、外出規制がかかっているため、「陽性」となると同時に試験が受けられなくなります。
これは厚生労働省から発令された、「令和2年度厚生労働省所管医療関係職種国家試験における新型コロナウイルス感染症対策について」に書かれてます。
そして、残念ながら救済措置はありません。
文部科学省の大学共通テストでは3回試験があるのに、薬剤師国家試験は救済がないとは!
全くもって厚生労働省は無能!
所詮、他人事なんでしょう!
まあ例年、体調不良で当日試験を受けられない場合は、救済措置はないので、それに合わせたとも言えますが。
ただ「無症状の人もいるんだから」と、いいたいところ。
ちなみに新型コロナウイルス感染症で受験ができなかった場合は、試験日前後2週間における診断書などの提出により、受験手数料は返ってきます。
さて、厚労省の対策には頭にきますが、決められたルールなので受け入れるしかありませんね。
気を取り直して、コロナの濃厚接触者になってしまった場合、発熱の場合など、気になる点について、以下の項目で解説します。
ご確認ください。
コロナにかかったとしても何日前なら大丈夫なの?
新型コロナウイルス陽性と診断されても、薬剤師国家試験の何日前なら試験を受けられるのか?
これは厚生労働省が退院基準、解除基準を設けてますので、そちらに従ってお答えします。
参考)厚生労働省:新型コロナウイルス感染症患者の退院及び就業制限の取り扱いについての一部改正
症状があった場合
A:症状があらわれた日(発症日)から10日経過し、かつ症状が軽快した後72時間(3日)経過した場合
※発症日は0日と考える
これは10日たっても症状があった場合は、症状が軽快した時から72時間経過する必要があります。
※症状軽快は解熱剤を使用せずに解熱し、呼吸症状が改善傾向のこと。
症状の軽快の判断は担当医による。
ただし、3日で症状が軽快した場合は、その日から72時間つまり3日間たっているのなら、発症日から10日目で退院できます。
Aの場合、10日目が2月20日なら受験は可能です。
ただ試験会場への移動の事もあるので、2月19日までには退院しておきたい。
逆算すると発症日が2月9日なら、症状が軽快して72時間以上経過していることが前提ですが、余裕をもって間に合います。
当日PCR検査結果がでるなら、2月9日検査。
1日かかるなら2月8日がリミットと考えられます。
B:症状軽快後24時間経過した後、24時間以上の間隔をあけて、2回のPCR検査で陰性が確認された場合
こちらの場合、症状が軽快してから24時間後にPCR検査陰性、その24時間後にPCR検査陰性である必要があります。
7日目までに症状が改善した場合は、PCR検査2回連続陰性のほうが早く退院(療養解除)できます。
お気づきかもしれませんが、Bの場合は、最短4日で受験できる可能性があります。
あくまで可能性ですが。
ただし2回目が陽性だった場合、また24時間後に「1回目」となります。
きわめて可能性は低いですが、発症日が2月16日なら試験日前日に退院できて間に合うことも。
症状がない場合
A:検体採取日から10日経過した時
症状がある場合と異なり、無症状の場合は検体採取日が0日として、カウントします。
ただ10日たつ前に症状があらわれた場合は、症状が出た日を0日となり、「症状があった場合」の対応になります。
試験日から逆算すると、検体採取日が2月10日で、症状なく過ごせれば2月20日の試験は受けれます。
B:検体採取から6日後24時間あけて2回のPCR等検査で陰性の場合
こちらは検体採取日から6日後に1度目の検査、24時間後に2度目の検査で連続で陰性なら退院できます。
こちらは検査結果が出るタイミングもあるので、12日までに検体をとっていれば、2月19日が退院日になるので間に合います。
症状のある無し関係なく、検査を受けるなら2月9日以前にしておきたいですね。
自分が濃厚接触者だった場合は薬剤師国家試験を受けられるのか?
答えは
ポイント
条件付きで受けられる
です。
その条件は以下の通り
- 初期スクリーニング(自治体などでのPCR)で陰性
- 試験当日も無症状
- 公共交通機関を利用せず、かつ、人が密集する場所を避けて試験場に行くこと
この場合は、終日別室で受験することができます。
まあ移動の件は、わからないと思いますので、マスクをしっかりして出かければ大丈夫です。
もし「公共交通機関は使ってないか?」と聞かれたら、
「タクシーできました」
「家族or親戚に送ってもらいました」
で回答しておきましょう。
注意点は、濃厚接触者となった場合、あらかじめ申し出る必要があります。
申し出る先は、受験票に併せて送付する受験者留意事項に記載されてます。
そちらから連絡してください。
その上で試験当日は、会場に到着したら試験監視員などのスタッフに伝えます。
当日いろいろ手続きが発生してしまうかもしれませんので、余裕をもって会場入りすることをおススメします。
当日発熱していた場合はどうなる?
当日の流れは以下の通り。
- 会場入口(原則施設外)にてサーモグラフィカメラによる検温を実施
- 37.5℃以上の人は再度接触型体温計により検温
- 検温で37.5℃以上あった場合は、迅速抗原検査を実施。
- 陽性反応が出た場合は、オンラインで医師が診察を行い、新型コロナウイルス感染症の診断がなされた場合は受験を認めない。
- 陽性でない、それ以外の場合は、別室で受験できる。
熱がない場合でも、咳などの症状がみられる人は、発熱時と同様に迅速高原検査を行われる可能性があります。
陽性が出た場合は、発熱時と同様に受験できません。
この辺の検査は厳しくやると想定します。
そして問題なのが、試験中でも咳きこんでいたり、発熱などが認められた場合(会場内にサーモグラフィカメラは置かないと思うけど)。
この場合、試験監督員の指示により迅速抗原検査を実施しされる場合があります。
そして陽性が出た場合は、その時点で試験うちきり。
これはつらいです。
とにかく本番直前は体調管理に注意してください。
薬剤師国家試験直前で発熱した、体調が悪いときはどうする?
基本的には、かかりつけの診療所・病院に連絡して診察を受け、薬をもらってください。
特に解熱剤、咳止めは当日安心して試験が受けられます。
まずは受診がおススメです。
ただ診療所、病院ではコロナの検査を行う可能性が高いです。
そのため陽性になることが・・・
「コロナにかかったとしても何日前なら大丈夫なの?」でも書きましたが、2月10日以降でPCR検査などで陽性になると、試験当日に間に合うのは厳しくなります。
ここからは批判覚悟で書きます。
直前になったら、「市販薬で対応してしまえ」です。
もうコロナでないと信じるしかないです。
若い人は重症化する確率は低いです。
また、病院にいって処方される薬も、「解熱剤」「鎮咳薬」「去痰薬」程度です。
それだったら市販薬で対応しましょう!
一応リンクを貼っておきますが、早めにドラッグストアなどで薬を購入することがおススメです。
ただ他の人にうつさないように、マスクはしっかりお願いします。
ただし、症状がひどくなった場合は速やかに受診してください。
試験は来年以降もありますが、命は一つです。
命にかかわることがあっては大変なので、あくまでも最終手段の一つとしてください。
市販薬対応はくれぐれも自己責任で。
責任は負いかねます。
すみません。
まとめ:コロナにかかっていると薬剤師国家試験は受けられないので注意!
まとめます。
今回薬剤師国家試験の時に、コロナにかかっていた場合、濃厚接触者だった場合どうなる?
という点について、
- コロナにかかったとしても何日前なら大丈夫か
- 濃厚接触者だった時の対応
- 当日発熱していたとき
- 直前で発熱してしまった場合は
について解説しました。
ただやはり大事なのは、新型コロナウイルスに感染しない。
これに限ります。
特に2月に入ってからは感染しないように、自宅もしくは大学の自習室などで勉強し、なるべく人との接触は少なくしたいところ。
本当に感染対策は万全に。
本当にコロナウイルス感染は拡大は厳しい。
いろいろ不安、いらだちはあると思います。
しかし、この状況は受け入れるしかありません。
大変だと思いますが、冷静に落ち着いて、自分を信じて薬剤師国家試験にのぞんでください。
応援してます。