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薬剤師国家試験の勉強はいつから?遅くても6年生の4月から開始!

2021年4月14日

薬剤師国家試験の勉強は4月から始める
薬剤師国家試験の勉強はいつから始めればいいですか?
薬剤師国家試験の勉強は遅くてもいつから始めれば間に合いますか?

 

薬剤師になりたい人薬学部に進んだ人には次の疑問があります。

はてな

薬剤師国家試験の勉強はいつから始めればよいか?

この疑問にお答えします。

 

この記事の信頼性

だだの
薬剤部長

薬剤師歴20年目

大学病院薬剤部13年勤務

現在は、民間病院の薬剤部長をやってます。

部長歴6年です。

大学病院時代のつながりから、国立大学、私立大学の教授、教員に知人が多数います。

(2021年時点)

プロフィール

結論を言います。

薬剤師国家試験の勉強は遅くても6年生の4月から始める

になります。

薬剤師国家試験の勉強開始は早ければ早いほど合格率は上がります。

もしこの記事を読んで、まだ薬剤師国家試験の勉強を始めていない薬学部6年生の方は、とにかくすぐに始めてください

 

この記事では、薬剤師国家試験の勉強はなぜ遅くても4月から始めたほうが良いのか?

なせ薬剤師国家試験の勉強は早ければ早いほど合格率があがるのか?

について解説してます。

 

最後まで読んでいただければ、薬剤師国家試験の勉強開始のタイミングが理解でき、薬学部6年生のみならず、その他の学年の薬学部生にとっても、薬剤師国家試験の合格率を確実に高めるのに役立ちます。

 

薬剤師国家試験勉強を遅くても4月から始める理由

薬剤師国家試験の勉強はいつから始める」の質問に対し、「遅くても4月から始めないといけない」と回答しました。

理由は次の点です。

  • 試験科目が多い
  • 試験科目の勉強をまんべんなくやる必要がある
  • 卒業試験・事前試験に合格する必要がある

薬剤師国家試験は、問題数が多く試験範囲が広いので勉強が大変です。

また、たいていの薬学部、特に私立大学薬学部卒業試験事前試験があります。

卒業試験事前試験合格しないと卒業延期、つまり薬剤師国家試験受験資格を与えてもらえません

このことから早くから勉強をはじめないと間に合わなくなってしまい、合格の確立が大幅に下がります

この点について、深堀していきます。

 

試験科目が多い

薬剤師国家試験はとにかく試験科目が多い

科目は物理、化学、生物、衛生、薬理、薬剤、病態・薬物治療、法規・制度・倫理そして実務。

下に薬学ゼミナールが発刊している、薬剤師国家試験対策参考書(通称:青本)は、全9巻となってます。

薬剤師国家試験参考書

(参考:薬剤師国家試験対策参考書|薬学ゼミナール)

こちら参考書と、問題集(通称:青問)がそれぞれセットになってます。

なんとこちら9冊を横積みにすると、高さは約22cm

重さは約11㎏

凄い量ですね(汗)。

 

私の時は7冊でしたかね?

ただ私は今は無き日本医薬アカデミーの黒本派だったので、青本の記憶はあまりないのですが。

 

話はそれましたが、とにかく勉強する科目が多く、勉強する範囲が広いので、早くから始めないと間に合いません

「夏からでも大丈夫」「9月からでも間に合うよ」という意見もあります。

確かに間に合う人も、いることはいますが、例外と思っていただいて結構です。

1日3時間睡眠で、15時間勉強ができるという人なら、可能でしょうけど。

 

そこまでの無理が効かない人、薬剤師国家試験を合格する確率をあげたい人は、追い込まれてからやるより早くからやった方が断然に良い結果を生みます。

ただ早くから始めても、1日10時間の勉強が待ってます(笑)

 

試験科目の勉強をまんべんなくやる必要がある

二つ目の理由は、試験の問題数が多い為、それぞれの試験科目の勉強をまんべんなく行う必要があります。

以下に薬剤師国家試験の科目ごとの問題数を示します。

(参考)厚生労働省:「新薬剤師国家試験について」の一部改訂について

全345問で、第106回薬剤師国家試験の合格ラインは、215問の正解(1問2点なので430点)、正答率62.3%でした。

 

私が薬剤師国家試験を受けたのは、たしか第・・・87回でしたね。

当時は基礎薬学60問、衛生薬学40問、薬事法規20問、医療薬学120問の240問。

合格に必要な正答率は65%、156問でしたね。

 

合格に必要な正答率は現在より高かったのですが、必勝法がありました。

暗記科目の衛生薬学、薬事法規の60問を9割とる事。

それができれば残り180問で102問、57%の正解で良い。

 

現在も衛生、法規で9割取れれば残り、275問で152問、55%の正解で良いのですが、いかんせん問題数が多い。

私の頃なら足切りライン(1科目3割)にかからなければ、良かったのでヤマをはったり、捨てたりすることもできてました。

実際、国立大学の薬学部生は12月から勉強をしていた猛者もいました。

 

しかし現在は、必須問題、理論問題、実践問題と1つの科目も幅広くパターンを変えて出題されるため、まんべんなく勉強を行わないと、合格することが難しい状況となってます。

このようにすべての科目をまんべんなく、かつ応用が利くように勉強をしなくてはいけないので、早くからとりかかる必要があります。

 

卒業試験・事前試験に合格する必要がある

薬剤師国家試験を受験する前に薬学部、とくに私立大学薬学部は卒業試験、事前試験があります。

これに合格しないと卒業延期や薬剤師国家試験の受験資格を失う事になります。

一例として薬剤師国家試験の合格発表結果を下に示します。

薬剤師国家試験合格結果

(参考)第105回薬剤師国家試験大学別合格者数(一部改変)|厚生労働省

こちらは新卒者の合格発表結果を一部抜粋したものですが、出願者数と受験者数とで差があるのが見て取れます。

本来受験することができたの人数が「出願者数」、実際に薬剤師国家試験を受験したのが「受験者数」となります。

つまりこの差が卒業試験、事前試験に不合格になった人数と言えます。

この点をふまえた薬剤師国家試験の合格率は、

真の第106回薬剤師国家試験合格率ランキング

でまとめてます。

 

お分かりの通り、薬剤師国家試験に合格する為には、大学独自の卒業試験・事前試験に合格しなければ、薬剤師国家試験を受験する事すらできなくなります。

当然のことながら、薬剤師国家試験よりも卒業試験・事前試験は前に行われます。

また、大学によっては卒業試験・事前試験の問題が、薬剤師国家試験に準じた問題とはなっていない場合もあるので、その場合は卒業試験・事前試験の対策も必要です。

そのため薬剤師国家試験の勉強と並行して卒業試験・事前試験の対策も行う場合もあるので、早くから勉強しないと対応できなくなります。

 

卒業試験・事前試験・薬剤師国家試験までのスケジュール

では卒業試験・事前試験も交えた薬剤師国家試験までのスケジュールを表にしました、

あくまでも一般論なので、各大学でどのようなスケジュールなのかは、しっかり確認してください。

時期試験備考
6月~9月1回目の模試目標得点:3割~4割
9月~10月2回目の模試目標得点:4~5割
11月~12月3回目の模試目標得点:5割~6割
12月~1月卒業試験・事前試験合格ライン:6割5分
1月中旬卒業試験の追試合格ライン:6割5分
2月最終土日薬剤師国家試験合格ライン:6割5分

大体模試は3回ないし4回。

もっと多い大学もあります。

成績が悪いと補講となる大学がほとんどです。

 

ちなみに目標得点もあくまで目安ですが、12月前には5割は超えていないと厳しくなります。

最初の模試ですごい点数(とんでもなく低い点数)をとったとしても大丈夫です。

まずすごい点数なので。

私も最初の模試では、240問中75点とかろうじて3割で、顔面蒼白になった記憶があります。

そこから火がついて本気で勉強しましたね。

 

お分かりのように大学によりますが、12月中旬から1月上旬には卒業試験・事前試験はあります。

そこに合格する為(おおよその大学で6割5分の得点には、逆算すると早く勉強を始めないと厳しくなります。

 

薬剤師国家試験に不合格の場合の経済的損失

薬剤師国家試験に不合格の場合は、経済損失として500万円~600万円の経済損失が生まれます。

内訳としては、

  • 落ちたことで得られた年収:約400万円
  • 予備校費用:100万円~200万円

合算すると500万円~600万円になります。

年金や退職金、最初の給与が高ければその差は大きくなります。

700~1,000万円というかたもいるのではないでしょうか?

 

また再度の就職活動も必要となりますが、浪人時期に新卒者と同様の就職活動を行う事は難しいです。

基本的には翌年の薬剤師国家試験の受験後に自己採点で問題ない場合、合格発表後の就職活動となります。

ただ、この就職活動に関しては、合格発表後に一気に求人が出てきますのでご安心ください。

ただバタバタはしてしまいます。

この点は別記事でまとめます。

 

このように就職に関しては問題ありませんが、最初に得ることができる収入がなくなり、薬剤師国家試験対策の予備校に通うための費用が発生するため、少なくとも500万円~600万円は損してしまいます。

それを防ぐためにもこの1年は必死に勉強することをおすすめします。

 

まとめ:とくかく薬剤師国家試験は大変だから早めに勉強を開始しよう

まとめます。

今回薬剤師国家試験の勉強はいつからはじめれば良いかという疑問に対して、「遅くても6年生の4月から始める必要がある」と説明しました。

 

理由としては次の3点で、

  • 試験科目が多い
  • 試験科目の勉強をまんべんなくやる必要がある
  • 卒業試験に合格する必要がある

とにかく早くから始めないと間に合わなくなるのが現状です。

確かにもっと遅くから勉強を始めても合格する人はいます。

 

ただ、より合格率をあげる為には、12月、1月の大学独自の卒業試験・事前試験までには本番でも合格ラインに達する程度の学力を身につけてなればなりません。

 

薬剤師国家試験に不合格、受験できないとなると、500万円~600万円の損失となりますし、再び就職活動を行わなければならなくなります。

そうならないためにも、薬剤師国家試験の合格する確率を高めるためには遅くても4月から勉強を開始する必要があります。

この記事をみた薬学部6年生で、まだ薬剤師国家試験の勉強を始めていない人は、今すぐにでも始めてください。

 

では実際にどのように薬剤師国家試験の勉強をすればよいか。

その点については、

薬学部の勉強にこの3冊はマジ使える!おススメ参考書を教えます

の記事と、別により実戦的な記事をまもなく上げますのでそちらを合わせてご覧ください。

 

なお、薬学部6年生のいつまでバイトができるのか?

学生生活に影響を与えにくいバイトは何かについては、

留年注意!薬学部でバイトはできない?いつまでできる?

薬学部のバイトでおすすめの3ジャンル|学業の負担が少なくお得!

でまとめてます。

こちらも併せてお読みください。

 

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