【最新版】国公立大学薬学部の偏差値・学費・薬剤師国家試験合格率・入試データ

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国公立大学薬学部の偏差値が知りたいです。

国公立大学薬学部の６年間の学費が知りたいです

国公立大学薬学部の留年率や薬剤師国家試験合格率が知りたいです。

国公立大学薬学部を目指す学生、保護者の方には次の悩みがあります。

この疑問、悩みにお答えします。

この記事の信頼性

だだの

薬剤師歴は22年目（2023年時点）

某大学病院薬剤部で13年勤務

現在は、民間病院の薬剤部長をやってます

部長歴8年

医療業界に長くいるので、裏事情までしっかり把握してます。

プロフィール

国公立大学薬学部を目指している学生の方は、受験、進路選択の判断のため、偏差値、受験科目などの情報を知りたい人が多いです。

また薬学部は6年制であるため学費の総額が気になる方が多いのではないでしょうか？

さらに重要なのが、薬剤師になるための最大目標である薬剤師国家試験合格に関する数値。

この薬剤師国家試験の合格率、留年率など、薬剤師を目指す上でも気になるデータはあります。

この記事では国公立大学薬学部全19大学の偏差値、学費、薬剤師国家試験合格率、6年間ストレート薬剤師国家試験合格率、留年率のデータをそれぞれの大学ごとにまとめてます。

また各大学薬学部の定員数、前年度の受験倍率を併せて紹介してます。

さらに北海道大学薬学部、東北大学薬学部、千葉大学薬学部、東京大学薬学部、京都大学薬学部の5校は入学後に6年制の薬学科、4年制の薬科学科への学科選択の必要があります。

この5校の学科選択タイミング、定員数を併せて解説しております。

最後まで読んでいただければ、国公立大学薬学部を目指すために必要な情報収集の手間がはぶけ、情報を把握、比較することで進路選択の判断に役立つことができます。

国公立大学薬学部19校の偏差値・薬剤師国家試験合格率・入試データ一覧

このページで解説する国公立大学薬学部薬学部データ一覧は次の通り

入学後に6年制の薬学科、4年制の薬科学科の振り分けがあるのは、北海道大学、東北大学、千葉大学、東京大学、京都大学の5校。

振り分け方法、人数に関しては下記の各大学の記事でご確認ください。

また、各大学の記事下にある「詳細ページ」は当サイト作成の各大学薬学部の詳細ページ。

「資料請求」は各大学の入試要項などの、大学公式資料請求先となってます。

スマホで簡単に無料で請求できます。(一部郵送料がかかる大学あり)

★ショートカット

北海道大学薬学部

一般前期の理系定員は984名、一般後期の薬学部の定員は24名。

ここから6年制の薬学科に進級するための学科振り分けは2年進級時。

振り分けは次のとおりになってます。

理系の定員は984名で、そのうち6年制の薬学科に進級できるのは21名。

一般選抜後期の薬学部の定員24名で、うち薬学科は9名。

いずれにせよ、北海道大学に進学して6年制の薬学科に進級するのは厳しい条件。

絶対に薬剤師になりたい人は、薬学科に進級できない場合があることを北海道大学薬学部を目指すうえで理解しておく必要があります。

北海道大学薬学部のサイト内詳細ページ、大学公式資料の請求は下記から可能です。

東北大学薬学部

薬学部の学科の振り分けは3年次後期。

薬学科、薬科学科の振り分けは次の通り。

薬学部80名で6年制の薬学科に進級できるのは20名。

「研究職を目指すのなら薬学部4年制が最適な3つの理由」でもまとめてますが、薬学の研究職、薬事行政職をメインに考えている学生は、4年制の薬科学科＋修士課程2年の研究重視過程をの希望するでしょう。

しかし6年制の薬学科で薬剤師を目指しながら研究も当然できます。

そのため研究職を目指しながら、薬剤師免許も持っておきたいという学生が多いと薬学科の希望が埋まってしまいます。

確実に薬学科を目指すには学年上位20位以内を目指す必要があります。

絶対に薬剤師になりたい人にはかなり厳しい条件なのは、東北大学薬学部に進学するうえで理解しておく必要があります。

東北大学薬学部のサイト内詳細ページ、大学公式資料の請求は下記から可能です。

千葉大学薬学部

薬学科、薬科学科の振り分けは次の通り。

一般前期で合格した薬学部70名で6年制の薬学科に進級できるのは40名。

半数以上が薬学科に進級できるので、学年中位より上の成績にいれば薬剤師を目指せる薬学科に進級できる計算です。

ただ千葉大学薬学部も薬剤師になれない可能性があるのは把握しておいてください。

千葉大学薬学部のサイト内詳細ページ、大学公式資料の請求は下記から可能です。

東京大学薬学部

東京大学の募集に関してはは言わずもがな理科一類、二類、三類と学類で募集してます。

この後紹介しますが、薬学部に進級する人数が多いのは理科二類。

ただ理科一類、三類からも進級してますし、文系の学類でも所定の単位を取得できていれば、薬学部に進級することは可能です。

薬学部への振り分けは3年次の進級時に行われ、各学類からの内訳は次のとおり。

東京大学薬学部の振り分けは、まず理科二類から32名。

次に理科一類、三類から16名、文系学類から8名。

最後にあらためて理科系全学類から29名振り分けられます。

3年次に薬学部に進級できるのは85名。

そこから薬学科に進級するのは、約1割程度となってます。

東京大学卒の薬剤師の数は非常に少なく、多くは研究職へ進んでます。

余談ですが、私が東大卒の薬剤師で知っているのは、国立大学付属病院の薬剤部長数名と、いつも所属学会でお世話になっている数名の先生くらいですね。

薬剤師を目指して東京大学薬学部に進学希望する学生はほとんどいないと言えます。

富山大学薬学部

募集倍率に関しては、もともと「薬の富山」と言われるほど薬業種が盛んな地域、漢方薬系の研究に強みがあるなどの理由から高い受験倍率となってます。

金沢大学薬学部(薬学類)

金沢大学は学科とは言わず学類と表記されており、6年制の薬学科は薬学類という名称。

2021年度より薬学類、4年制の医薬科学類がそれぞれ単独で募集になりました。

これに伴い、6年制の薬学類に進級できていたのが従来は35名でしたが、65名に定員が増加。

募集要項が変更になった結果、募集倍率は3倍を切る結果。

競争率も下がりねらい目かもしれません。

特別選抜の高大院接続入試の合格者は薬学類6年＋博士課程4年となり、基本的に変更はできないので注意してください。

京都大学薬学部

京都大学薬学部の募集は、薬剤師になれる6年制の薬学科と、薬剤師になれない4年制の薬科学科とを一般選抜前期で一括に行います。

一般選抜前期入学者の学科の振り分けは4年進級時。

学校推薦型選抜は薬学科確定、一般選抜後期は薬科学科確定となってます。

学科の振り分けは以下の通り。

薬学科の人数は以前よりも10名程度少なくなり、統合型選抜合格者を含め15名。

京都大学薬学部も研究志向の学生が多いと思われるので、薬科学科を選択する人は多いはずですが、希望学科に進級するためにも学年上位の成績をおさめておく必要があります。

絶対に薬剤師になりたい人は、薬学科に進級できない場合があること京都大学薬学部に進学するうえで理解しておく必要があります。

大阪大学薬学部

大阪大学薬学部も2018年度までは薬学科、薬科学科と募集をかけてました。

しかし2019年度からは薬学科のみの80名の募集となり、「研究ができる薬剤師」を育成する方針に変更になってます。

学校推薦型選抜で入学する15名は「先進研究コース」となり、6年＋博士課程4年のコースでより研究色が強くなります。

2019年で方針が変わったので、今後薬剤師国家試験合格率など大きく変わる可能性があります。

岡山大学薬学部

岡山大学薬学部薬学科は募集人数が40名、そのうち一般前期の定員は27名と少ないため、受験倍率は前期で4.5倍と高く厳しい競争となってます。

広島大学薬学部

広島大学薬学部薬学科の定員は38名、一般選抜では33名の募集とこちらも少ない人数ですが、21年度は岡山大学より倍率は低めでした。

徳島大学薬学部

徳島大学薬学部の薬学科は2021年度より一般前期の定員増、一般後期試験開始したため、受験倍率は下がってます。

しかし四国唯一の国立大学薬学部のため、それでも競争率は高い傾向です。

九州大学薬学部

九州大学薬学部薬学科の21年度の一般選抜前期の受験倍率は3.74倍と20年度よりも0.5倍ほど高くなってます。

19年からの3年間の受験倍率の変動は、2.26倍→3.26倍→3.74倍と上昇傾向です。

数値の詳細は下記の「詳細ページ」でご確認ください。

後期試験は5倍程度と厳しい競争率です。

長崎大学薬学部

長崎大学薬学部も九州大学同様21年度は前年度より受験倍率が大きく上昇。

例年2.5倍程度ですが、21年度は4.5倍に上昇。

受験者集は約1.7倍増。

コロナ禍の影響で志願者が増えた可能性が高いです。

熊本大学薬学部

熊本大学薬学部薬学科の受験倍率は例年4倍～5倍で、競争率の高い人気の大学です。

こちらは長崎大学、九州大学とは異なり、21年度の受験者は若干減ってます。

岐阜薬科大学薬学部

岐阜薬科大学は定員120名に対し、合格者は1.5倍以上の190名。

推薦型選抜はほぼ定員通りと考えると、一般選抜ではおよそ倍の合格者を出してます。

競争率は高めですが、合格者数が多めになる可能性が高いので、合格のチャンスが広がりそうです。

静岡県立大学薬学部

静岡県立大学薬学部薬学科の21年度一般選抜の受験倍率は6.53倍。

すべての国公立大学で最も高い競争倍率でした。

20年度は2.91倍。

21年度は20年度よりも受験者数が倍以上となり、受験生が急増したのが要因です。

名古屋市立大学薬学部

名古屋市立大学薬学部の一般選抜の受験倍率は6.3倍と高い数値。

静岡県立大学薬学部に並んで厳しい競争倍率です。

山陽小野田市立山口東京理科大学薬学部

山口東京理科大学薬学部の受験倍率は3.99倍と高い倍率。

しかし合格者は一般選抜定員70名の3倍弱の218名と多くの出してます。

和歌山県立医科大学薬学部

和歌山県立医科大学薬学部は2021年開設のため、21年度受験が初の受験。

倍率2.24倍と国公立大学薬学部の中では低めの結果でした。

やはり薬学部開設最初の入学者募集ということと、一般選抜の受験日程が公立大学で唯一前期日程だったことで様子見が多かったと思われます。

まとめ

まとます。

今回、国公立大学薬学部の偏差値、学費、薬剤師国家試験合格率、受験倍率などのデータをそれぞれの大学ごとにまとめて紹介しました。

また、6年制の薬学科、4年制の薬科学科を一括で募集する、東北大学、千葉大学、京都大学、理科系全般として募集する北海道大学、東京大学の学科選択のタイミング、人数についての情報を解説しました。

過去3年間のデータやそれぞれの入試科目、配点などの情報に関しては、下記の大学名に当サイト作成の詳細ページをリンクしてますので、あわせてお読みいただき、志望校の選択に役立ててください。

国公立大学薬学部を狙っている人は、私立大学薬学部の併願を考えている人も多いでしょう。

私立大学薬学部の併願を考えている人に向けて、学費や薬剤師国家試験合格率、留年率などのデータを元に、次の記事におすすめ大学を紹介してます。

【2023年度入試版】私立大学薬学部おすすめランキング！薬剤部長が主要データを徹底解析

こちらも併せてお読みいただき、進路選択にお役立てください。

また国公立大学薬学部を狙っている人には、学費負担の軽減も考えている人もいるのではないでしょうか？

こちらの記事に私立大学薬学部の特待生のおすすめ大学をまとめてます。

【知らなきゃ損】私立大学薬学部の特待生おススメ15校

特待生になれると6年間の総額学費が国公立大学薬学部なみになるチャンスがあります。

こちらもぜひとも参考にしてください。

最後に、偏差値、学費、薬剤師国家試験合格率、留年率、6年間ストレート薬剤師国家試験合格率、各項目のランキングは次にまとめてます。

気になる項目がございましたら、あわせてお読みください。