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薬剤師で働くなら中小調剤薬局がいい?【メリット・デメリット】

2021年2月4日

中小調剤薬局で働くメリットデメリット
これから就職を考えてますが、大手調剤薬局中小調剤薬局どちらがいいですか?
中小調剤薬局に勤めるメリット、デメリットはなんですか?

 

薬学部生の人、薬剤師として就職を考えている人には次の疑問があります。

はてな

中小調剤薬局に勤めるメリット、デメリットが知りたいです。

この疑問にお答えします。

 

この記事の信頼性

だだの
薬剤部長

薬剤師歴20年目

大学病院薬剤部13年勤務

現在は、民間病院の薬剤部長をやってます。

部長歴6年

業界生活が長く、全国各地に知り合いが多いので裏話も持ってます

(2021年時点)

プロフィール

 

薬剤師として働くのは中小規模薬局がいいのか?

就職を考えると悩みますよね。

働き始めてから気付いて失敗したくないし。

 

この疑問に対していきなり結論をいうと、

薬局によってピンキリ。

合うか合わないかによって大きく左右される。

です。

 

では中小規模の調剤薬局で働くメリット、デメリットですが、調剤薬局の数は相当数あり、今回紹介しな内容がすべての店舗に該当するとは言えません。

人によってはデメリットメリットとなり、その反対もあります。

 

この記事を最後まで読んでいただくと、中小調剤薬局の特徴がわかり、「あ、こういう調剤薬局なら働きたい」「こういう調剤薬局はさけたい」など、就職、転職先を探すのに役立ちます

 

中小調剤薬局で働くメリット、デメリットは?

中小調剤薬局で働くメリット

中小規模の薬局の定義としては、薬局に限らず「中小企業法」に定められている小売業の定義に当てはめてみると、

  • 資本金の額または出資金の総額が5000万円以下で、常時使用する従業員数が100名以下

となってます。

しかし薬剤師が働くなら大手調剤薬局がいい?【メリット・デメリット】30店舗以上ある薬局を「大手調剤薬局」としてこのサイトでは書きましたので、ここでは30店舗未満の調剤薬局中小調剤薬局として話を進めます。

 

では中小調剤薬局で働くメリット・デメリットを上げてみると、

 

【デメリット】

  • 研修、教育制度がいまいち
  • 処方内容が薄く偏りがたち
  • 一人薬剤師など危険でつらい職場環境
  • 福利厚生が少ない
  • 残業代がでないことも
  • 設備が充実してない
  • 人間関係に悩む
  • M&Aや閉店リスクがある
  • 昇給、スキルアップが望みにくい

【メリット】

  • 患者に寄り添って働ける
  • 個人の裁量権が大きく、やりがいがある
  • 仕事内容が楽でゆったりと働ける
  • 転勤、異動が少ない
  • 給与が大手より高い
  • 薬局経営ノウハウが学べる
  • 独立できるチャンスがある

となります。

 

では解説します。

 

中小調剤薬局で働くデメリット

ではまず中小調剤薬局で働くデメリットについて解説します。

繰り返しになりますが、これから紹介するデメリットに該当しない薬局も多くあるのをご理解ください。

 

研修、教育制度がいまいち

ある程度店舗数がある中小調剤薬局では、それなりに教育体制があるかもしれませんが、大手調剤薬局の研修、教育制度に比べるとやはり劣ってしまいます。

 

原因としては、

  • その薬局にそった教育内容になるから
  • 仕事がこなせればよいから
  • 教える側が高度な知識、経験が乏しい
  • 個人の裁量にまかされるから

等があげられます。

 

簡単にいうと、例えば勤めた調剤薬局が皮膚科の処方中心の薬局だった場合、取り扱う処方は皮膚疾患関連になります。

その領域は詳しく教えてもらえますが、それ以外の薬の知識はあまり必要なくなり、教える内容も業務にそった内容になります。

 

また中小調剤薬局では外部研修や書籍などで勉強するのは、「個人の裁量」にまかされます。

そのため積極的に知識を高めていく意識が低い薬剤師が上層部にいると、教える側の質も低くなります。

そのため大手より研修、教育制度が劣る傾向です。

 

処方内容が薄く偏りがち

中小調剤薬局は専門クリニックに併設されている門前型が多いです。

そのため処方内容がそのクリニックにそった内容になります。

 

整形なら痛み止め、湿布。

眼科なら目薬。

小児科ならアレルギー、風邪薬

など。

どうしても専門的な狭い領域の処方の対応になるため、薬剤師としてのスキルは上がりにくい

 

この専門的な調剤薬局に最初から勤めてしまうと、他の調剤薬局に転職する際には苦労する可能性がでてきます。

 

一人薬剤師などで危険でつらい職場環境

中小調剤薬局は人員不足の傾向にあります。

そのためその日体調不良等で同僚に休みがあった場合、一人で調剤、服薬指導を行わないといけなくなります。

そもそも人員不足で、はなから一人薬剤師の場合も多いですが。

 

そうなると非常にあわただしく仕事をすることになり、調剤ミス等が発生する確率が高まります

またすべての業務を終えてクタクタになった後に薬歴作成。

大変です。

人員補充は簡単に行われません

 

福利厚生が少ない

研修費用、学会参加費用などはまず自前です。

認定薬剤師の研修・認定費用を無料にするの記事でもデータを出してますが、何らかの研修費用の負担をしてくれる薬局は4割程度です。

「研修センターの認定をとれ」と言われても自費のパターン。

 

また産休育休がしっかりとれない、とりにくいなど就業体制がしっかりできてない薬局もあります。

この点はしっかり就職前に確認しておく必要があります

 

残業代がでないことも

この点はブラック調剤薬局といえます。

すでに給与に残業代が含まれていたり、タイムカードを押してから残業しろと言われたり。

 

売り上げが苦しい薬局では特にこのようなケースがあります。

ここも就職前にはしっかり確認が必要です。

 

酷い場合は労務局に行く、もしくは転職がおススメです。

 

設備が充実してない

調剤機器、システムは高価なものが多いです。

私の病院でも10年方落ち機器が頑張ってます(笑)

 

なかなか最新機器は導入されないので、人力に頼ることが多いです。

 

人間関係に悩む

少ない人数、少ない店舗になると、職場の人間関係でトラブルになった場合逃げ場はありません。

また経営者、社長からダイレクトに無理難題のパワハラが。

 

上にいる人、古くから勤めている人はなかなか辞めない、異動しないため、一度ドツボにはまると精神的に参ります。

 

M&Aや閉店リスクがある

複数店舗を経営している中小調剤薬局は、M&Aつまり大手調剤薬局に買収される可能性があります。

 

診療報酬、薬価差益の減少など収益が減少する中、大手調剤薬局グループは業績を上げていこうと考えてます(株式会社だからね)。

※薬科差益

薬品の納入価格と薬価との差。

 

そのため中小調剤薬局を買収したあと、自社の経営方針によって収益を上げようとします。

大手に買収されてしまうと、今まで運営方針が大きく変わります

ゆっくり働きたかったのに、カツカツ厳しくなったり、新たなルールを押し付けられたり。

上司も変わり働きづらくなることも。

 

またそれとは別に、中小調剤薬局そのものの経営難で閉店する薬局も増えてきてます

 

この辺は別記事で詳細を書きます。

 

昇給、スキルアップが望みにくい

店舗数がすくないと、管理薬剤師、店長などのポストは少ないです。

またすぐに管理薬剤師になったとしても、その先に給与の大幅アップの役職がある可能性は低いです。

 

もちろんある程度は昇給しますが、「大手に長く勤めてスキルアップで昇給」というような大きな昇給は難しいです。

 

若手と同じ仕事そんな変わりませんからね。

経営者も人件費は抑えたいところ。

 

中小調剤薬局で働くメリット

ではここからがメリット。

中小調剤薬局は規模が小さい事もあり、より地域に密接した薬局が多く、「町の薬剤師」としては働きがいが非常にあります

その点も踏まえ紹介していきます。

 

患者に寄り添って働ける

来店される患者も固定客の方が多く、患者の特徴、状況の変化などが把握しやすい事が多いです。

そのため、ちょっとしたことから、問題点を見つけることができたり、悩みなどを聞き出せたり、より深く患者に関わることができます

また在宅医療などで高齢者の問題点解決。

 

つまり「かかりつけ薬剤師」として働く!

これが中小調剤薬局ではできることが多いです。

 

大手ですと処方箋の量が多く、どうしても「調剤」に偏ってしまい、服薬指導にあまり深く時間がかけられません

どちらかというと「作業」

 

やはり医療は患者に寄り添い、問題点を解決し、治療を行うことなので、薬剤師に求められている本質の業務は、中小調剤薬局のほうができる可能性が高いです。

 

個人の裁量権が大きく、やりがいがある

「患者に寄り添える」にかぶるところがありますが、中小調剤薬局は薬剤師個人個人の能力、裁量に任されているところが大きいです

そのため「もっとこうしよう」、「こうやればもっとうまくいく」など工夫やアイデアが生まれやすく、能力が上がっていきます。

 

もちろん決められたルールはありますが、運用改善もはかりやすいです。

 

大手ではマニュアル、会社方針によってルール化されているので、なかなか自由が利きにくいですね。

 

仕事内容が楽でゆったりと働ける

デメリットで「処方内容が薄く偏りがち」と言いましたが、逆を言えばワンパターンの処方が多く、調剤しやすいです。

 

また処方箋そのものが少ない薬局の場合は、すごくゆったり落ち着いて仕事ができますし、時間通りに業務が終わるので、プライベートの時間も充実できます。

 

転勤、異動が少ない

店舗数が少ないと、転勤、異動も少ないです。

そのため生活拠点をしっかり考えて働くことができます。

 

子供の学校とかマイホームの購入とか計画しやすいですね。

 

給与が大手より高い

デメリットで昇給しにくいと説明しました。

ただ勤め始めの給料は大手よりも高くなります

 

理由として、「給料を高めに設定しないと就職してくれない」になります。

 

やはり「最初は大手で経験を」と考える人も多いし、地方都市などよりは都会でと考える人もいるでしょう。

人材確保のためには報酬で、となりますね。

 

薬局経営ノウハウが学べる

規模が小さいという事は、経営者との距離も近いです。

そのため、実際の薬局の運営方法が分かります

 

例えば「来店患者数がいくらだとこうなる」とか、「この薬剤をこの卸から仕入れると価格はこのくらい」など。

経営者目線のノウハウが学べます

 

独立できるチャンスがある

「自分自身の薬局を持ちたい」

「年収1,000万円以上稼ぎたい」

ということなら、独立して自分が経営者になる道があります。

 

例えば勤め先ののれん分け。

勤め先の経営者の後継者がいない。

というような場合など、独立できるチャンスは見えてきます。

 

そのためには先ほどメリットであげた、「経営ノウハウを学べる」というのは、独立志向がある人にはもってこいです

 

まとめ:中小調剤薬局は「自分にあった働き方」を考えて就職しよう

中小調剤薬局で働くメリット

まとめます。

中小調剤薬局で働くメリットデメリットについて、

 

【デメリット】

  • 研修、教育制度がいまいち
  • 処方内容が薄く偏りがたち
  • 一人薬剤師など危険でつらい職場環境
  • 福利厚生が少ない
  • 残業代がでないことも
  • 設備が充実してない
  • 人間関係に悩む
  • M&Aや閉店リスクがある
  • 昇給、スキルアップが望みにくい

【メリット】

  • 患者に寄り添って働ける
  • 個人の裁量権が大きく、やりがいがある
  • 仕事内容が楽でゆったりと働ける
  • 転勤、異動が少ない
  • 給与が大手より高い
  • 薬局経営ノウハウが学べる
  • 独立できるチャンスがある

を上げて解説しました。

 

中小調剤薬局は数多くあり、今回のメリット、デメリットが該当していない薬局も多数あります

 

また、「ガンガン働いて薬剤師として知識を高めていきたい」という人には、「処方内容が薄い」はデメリットになりますが、「ゆったり働いて自分の時間を大切にしたい」という人には、メリットになります。

 

「どのように薬剤師人生を送りたいのか?」、「どういう生活をしたいのか?」などその人その人の条件によって就職先に求めるものが、中小調剤薬局で働く際には変わってきます。

 

「自分の将来の理想像をしっかり持つこと」が中小調剤薬局で働く際には、非常に大事になります。

この点の考え方については別記事にまとめます。

 

また比較対象として大手調剤薬局については、

薬剤師が働くなら大手調剤薬局がいい?【メリット・デメリット】

でまとめてます。

あわせてお読みください。

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