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薬剤師を目指すなら薬学部現役入学すべき3つの理由

2020年11月17日

薬学部には現役合格が良い

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薬学部に進学したいのですが、現役合格をめざすべきですか?
薬剤師になるには、大学に現役合格、浪人での合格どちらが良いですか?

 

薬剤師になりたい人、薬学部に進学希望の人には次の疑問があります。

はてな

薬学部に現役合格すべきかどうか?

薬剤師になるには、大学に現役合格、浪人合格で差があるか?

この疑問にお答えします。

この記事の信頼性

だだの
薬剤部長

薬剤師歴22年目(2023年時点)

大学病院薬剤部13年勤務

現在は、民間病院の薬剤部長をやってます

部長歴8年

医療業界に長くいるので、裏事情までしっかり把握してます。

プロフィール

文部科学省発表の2019年度(令和元年度)の学校基本調査によると、大学・短大進学率は58.1%と過去最高となってます。

要因としては進学意識の高まり、少子化により競争倍率の低下で大学に入りやすくなっていることがあげられます。

そのような進学率が最高となっている現在、薬学部に進学するには、多少妥協して現役合格が良いのか、浪人してでも目標大学を目指すべきなのか気になるところ。

結論から言うと圧倒的に現役合格を目指すべきです。

この記事では薬剤師を目標に薬学部を目指す人が、現役合格すべき理由をあげて説明します。

最後まで読んで頂ければ、現役合格のメリットが理解でき、進路選択に役立ちます。

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薬剤師を目指すなら現役合格がよい圧倒的理由3点

薬学部は現役合格が圧倒的によい

大学に合格しているうち、現役合格している割合はどうか?

これは、文部科学省が公開している「学校基本調査」に結果があります。

 

2019年度の大学現役合格者数は、489,984名

19歳以上の浪人・社会人での合格者数は、141,247名

この結果から、現役合格は77.6%

浪人・社会人での合格率は22.4%

となってます。

参考)e-Stat:統計でみる日本 学校基本調査

 

薬学部の現役合格率はどうか?と調べてみましたが、統計的にまとめられているものは見当たりません。

情報を公開している大学のデータをいくつか見たところ、現役合格率は60~75%となっており、文科省データより若干浪人率が高くなっている印象です。

 

そんな状況となっておりますが、薬剤師を目指すには現役合格が圧倒的に良い。

その理由は次の3つ

  • 6年制なので就職が2年遅い
  • 6年制なのに収入が少ない
  • 薬剤師免許が重要であって、出身大学の影響は少ない

 

この理由の解説に加え、浪人してもやむを得ない場合も併せて解説します。

 

それでは始めます。

 

6年制なので就職が2年遅い

薬剤師は6年制です。

4年制卒の他の学部生と比較して、2年遅く就職になります。

 

その収益差は

4年卒で就職

年収300万円として2年間働く

300×2=600万円

 

薬学部5、6年生の2年間

学費200万円、生活費100万円として、年300万円の支出

300×2=600万円

つまり4年卒で就職した場合と比較すると、薬剤師免許取得時点では1,200万円の収入差が生じることになります。

 

もちろん税金等ありますので、こんな単純にはいきませんが、2年学生生活が長いと1,200万円程度の差が生まれます。

「ほんと自分の時は4年制でよかったな~」

と、ここから思う次第です。

 

話を戻しますが、2年で1,200万円の差がつくということは、浪人した場合はどうなるか?

現役4卒は+300万円

浪人1年は予備校費として支出約100万円としたら、さらに400万円の差がうれます。

 

つまり1年かければかけるほど4年卒との差は開く。

だから現役合格にこだわる必要があります。

 

6年制なのに収入が少ない

6年制の大学は医学部、歯学部、薬学部、獣医学部です。

「薬剤師になるメリット・デメリットを知っておこう!」でも書きましたが、薬学部は6年制にも関わらず、平均月収が他の職種よりも低いです。

 

医療系3師の平均年収の差は、

平均医師年収:1,200万円 (47.7歳)

平均歯科医師:830万円 (44.6歳)

平均薬剤師:455万円 (37.3歳)

参考)人事院:民間給与の実態(平成30年職種別民間給与実態調査の結果

人事院のデータでは、平均年齢の違い、役職のあるなしなどで違いはあるにせよ、6年制ですが給与は他の2師より低い。

 

この給料の低さを考えても、医師、歯科医師より浪人するメリットは少ないので、早く入学して薬剤師になった方が良いです。

 

薬剤師免許が重要であって、出身大学の影響は少ない

薬剤師として働くのに重要なのは、薬剤師免許・資格です。

「出身大学が薬剤師の就職に影響する?薬剤部長が徹底解説」で詳しく解説してますが、薬剤師免許取得後は出身大学が就職に影響することは、まずありません。

薬剤師免許取得前の新卒採用試験の場では、若干出身大学の影響がありますが、将来においては全く問題ありません。

 

どの大学を出たかというよりは、薬剤師としての知識、技能が問われます。

また昇進にあたっても、大学が影響することは少なく、これも個人個人の能力、認定資格、マネジメント力などによって決まります。

 

6年制の薬剤師は2012年から誕生しているので、まだ病院の薬剤部長では6年制出身の人はほとんど見かけませんが、調剤薬局の店長、マネージャー等では、新設薬学部の出身者もいるはずです。

したがって薬剤師免許を取得、その後の勉強が重要となるので、大学がどうのこうのは気にする必要はありません。

 

浪人もやむを得ない場合

薬剤師になりたいなら、大学にこだわらず現役合格すべきとここまで説明しました。

ただ次の場合は、浪人もやむを得ないです。

 

  • 研究職希望で国公立大学、難関私立大学薬学部を目指す場合
  • 国公立大学薬学部のみを目指す場合

解説します。

 

研究職希望で国公立大学、難関私立大学薬学部を目指す場合

薬の開発、基礎研究など研究職として将来働きたいと考えているのであれば、国公立大学、難関私立大学を目指すべきです。

国公立大学、難関私立大学と普通の大学とでは、研究レベルに大きな差があります。

 

普通の大学は学生を集めるためには、薬剤師国家試験合格率を上げるのが、大学の「売り文句」となるため、薬剤師育成が重要視されます。

研究できない、研究職につけないわけではありませんが、やはり国公立、難関私立大学との差は否めません。

 

したがっ研究職希望の場合は、自分が望む大学を目指すために浪人はやむを得ないと思います。

 

ただ薬剤師免許を取りつつ研究職希望なら6年制の薬学部ですが、「何が何でも研究職に就きたい!」と、考えているなら、4年制の薬科学科+修士課程2年がおススメです。

詳しくは「研究職を目指すのなら薬学部4年制が最適な3つの理由」を併せてお読みください。

 

国公立大学薬学部のみを目指す場合

薬学部は6年制という事で学費が非常にかかります。

 

私立大学薬学部の平均6年間学費は12,193,450円

国立大学は3,406,680円

 

この差を考えると「国公立大学薬学部でないと薬学部に進学できない」方も多いのでは?

学費差は900万円程度ありますので、1年浪人してでも国公立大学薬学部に進学したほうが、経済的負担は少ないです。

 

ただ私立大学薬学部には特待生、奨学生制度を設けている大学が多くあり、国公立大学薬学部並みの学費で6年間すむケースがあります。

国公立大学を目指しているのであれば、成績も優秀だと思いますので、ぜひチャレンジを。

「【知らなきゃ損】私立大学薬学部の特待生おススメ10校 (2020年版)」には、おススメの私立大学薬学部の掲載してますので、こちらを参考にしてください。

 

また各大学の情報に関しては、【全国版】薬学部薬学科データリストに載せてます。

こちらも併せてお読みください。

 

まとめ:メリットが大きいので現役合格を目指すべき

まとめます。

今回「薬剤師を目指すなら現役合格がよい圧倒的理由3点」として、

  • 6年制なので就職が2年遅い
  • 6年制なのに収入が少ない
  • 薬剤師免許が重要であって、出身大学の影響は少ない

をあげて説明しました。

 

やはり6年制は長いので、「薬剤師」を目指すのであれば、大学に現役合格、入学後は留年せずにストレートで薬剤師国家試験合格をし、いち早く働くべきです。

学費もかかりますしね。

 

新型コロナの影響で何かと大変だと思いますが、一生懸命勉強して現役合格を目指して頑張ってください。

 

しかし大学には現役合格すべきと言われても、気になるのが入った大学の薬剤師国家試験合格率。

そして6年間ストレートで薬剤師国家試験合格している割合。

入学してしっかり勉強すれば大丈夫ですが、合格率、進級率が低いのと周りの影響を受けてしまうのでは?

せっかく入学したのに留年してしまうのではないか?

 

そのように不安な方には、

「薬剤師国家試験合格率の謎!薬剤部長が真の合格率を徹底解説」

「6年間留年なしの合格率は?薬剤師国家試験合格率ランキング 2020年版」

をご覧になっていただき、進路選択の参考にしてください。

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