【2021年卒】6年間留年なしのストレート薬剤師国家試験合格率ランキング

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薬学部は6年かかりますが、実際6年間で国家試験に受かる割合はどうですか？

薬学部は留年が多いと聞きましたが。

最新の6年間ストレート薬剤師国家試験合格率が知りたいです。

この疑問にお答えします。

この記事の信頼性

だだの

薬剤師歴は20年目！（2021年時点）

某大学病院薬剤部で13年勤務。

現在は、民間病院の薬剤部長をやってます。

部長歴6年。

大学病院時代のつながりから、

国立大学、私立大学の教授、教員に、

知人が多数います。

プロフィール

厚労省発表の薬剤師国家試験合格率は、その時の国家試験受験者のデータであるため、留年して6年生になった学生も含まれます。

また、厚生労働省発表の薬剤師国家試験合格率は、「薬剤師国家試験合格率の謎！薬剤部長が真の合格率を徹底解説」でも解説してますが、受験者数を減らすことで合格率を上げられる数値となってます。

そうすると気になるのは、実際6年間で留年せず、ストレートで薬剤師国家試験に合格する割合。

今回は2021年3月私立大学薬学部卒業生の6年間ストレートで薬剤師国家試験に合格している割合を、ランキング形式にまとめました。

なお、2022年2月に実施される第107回薬剤師国家試験受験者のデータに関しましては、22年10月ごろに文部科学省より最新のデータが公表され次第ご案内します。(2021年のデータは大幅に遅れて22年1月末公開でした)

最後まで読んでいただくと、6年間でストレートで国家試験を合格することの厳しさを実感でき、進路選択に役立ちます。

薬学部6年間留年なしで国家試験に合格するのは厳しい現状

6年間留年せずにストレートで薬剤師国家試験に合格しているデータは文部科学省のデータにあります。

薬学部に進学する学生で気になるデータに、薬剤師国家試験合格率もありますが、学費が高額で、6年制ということもあり、留年率、ストレート薬剤師国家試験合格率も気になるデータです。

今回、文部科学省が発表した「薬学部における修学状況等 2021年(令和3年)度調査結果」を参考に、6年間ストレート薬剤師国家試験合格率ランキングをまとめます。

なかなか厳しい数値となってますが、現実をしっかり把握してください。

6年間ストレート薬剤師国家試験合格率のデータ構成

文部科学省では、薬学部の各大学における入学試験・6年生学科生の修学状況を公開してます。

データ記載項目は次の通り

また6年制学科の修学状況は、次のデータから確認できます。

6年でストレートに卒業、国家試験合格率をわかりやすくするため、この文部科学省データを加工します。

〇【本サイトのランキングデータ表記内容】

参考)文部科学省：薬学部における修学状況等 2021年(令和3年)度調査結果

ランキング1位～10位

ランキング1位は星薬科大学。

前回より4.4%合格率が上昇し、3位からのランクアップ。

留年なしの卒業率が90%近くに上昇したのも、要因と言えそうです。

慶応義塾大学、北里大学は合格率が下がり、星薬科大学に抜かされる結果に。

北里大学は前回まで留年率が1桁だったが、12.8%になったのが影響してます。

今回私立大学でストレート合格率が80%以上だったのは、星薬科大学と慶應義塾大学の2校だけでした。

明治薬科大学、東邦大学、福岡大学の伝統校が合格率を上昇させ、上位にランキングされてます。

2000年以降に開設された新設薬学部では、同志社女子大学が数値を大きく上げ、10位以内にランキング。

ランキング11位～20位

昭和薬科大学が前回から11.8%大幅上昇して11位にランキング。

前回が悪すぎた印象もありますが、大学としてしっかり対策を強化したと考えられます。

一方、関西の名門、京都薬科大学、大阪医科薬科大学、神戸薬科大学は軒並み大きく合格率を下げ、ランキングは下がりました。

2022年3月卒業生で対策が強化されたか、結果が気になるところです。

新設校では崇城大学が15位に、立命館大学が20位にランキング。

立命館大学は入学時の偏差値から考えると、もっと留年率が低くなってほしいところです。

ランキング21位～30位

鈴鹿医療科学大学が前回より14.6%大幅上昇。

今回の結果では私立大学薬学部で最も大きな上昇となりました。

例年45%程度だったので、相当な好成績です。

留年率も20%以上改善されているため、進級のサポート、国家試験対策が強化されていると考えられます。

一方、武蔵野大学、東北医科薬科大学、高崎健康福祉大学は大きく合格率を下げてます。

ランキング31位～40位

長崎国際大学、就実大学が大きく合格率を上昇させ、合格率を50%以上に改善してきました。

帝京大学、大阪大谷大学、福山大学は大きく数値を下げてます。

40位の北海道医療大学までがストレート合格率50%の大学です。

ランキング41位以下

広島国際大学、北陸大学が大きく数値を改善してます。

九州保健福祉大学、医療創生大学、青森大学は合格率こそストレート合格率は20%台と低い数値ですが、ストレート卒業生の国家試験合格率はほぼ100%のため、厳しい進級条件を乗り越えてストレートで卒業できれば、国家試験合格は見えてくる大学ともいえます。

ここまでのランキングをご覧になると不安になるかもしれません。

そんな方に向けて、どんな大学に行った人でも使える、留年回避のために必要な対策方法を薬学部で留年回避の秘策！必ず使える12の極意を伝授！

でまとめますので、参考にしてください。

まとめ：6年間ストレートで薬剤師国家試験に合格するのは厳しい！しっかり備えよ！

まとめます。

今回「薬学部6年間でストレートに国家試験に合格する割合は？」ということで、文部科学省の公開データをもとに説明してきました。

結果を見ると、最上位の大学でさえ6年間ストレートで薬剤師国家試験に合格しているのは、8割程度。

半数以上の大学が、合格率6割以下となってます。

薬学部は全国各地に多くあり、私の頃よりも入学しやすい状況ですが、進級率は厳しい現状です。

特に私立大学は【全国版】気になる私立大学薬学部学費ランキングでも紹介しているように、学費がかかりますので、ストレートで卒業、国家試験合格しないと負担が大きくなります。

これから大学を選ぼうとしている人、すでに薬学部に進学している人は、ぜひともこのデータを進路選択に役立てて、「自分の大学が実際どうなのか？」としっかり現状を確認し、ストレートで国家試験を合格できるように頑張ってください。

またストレート薬剤師国家試験合格率以外でも薬学部の選択基準は様々あります。

他の項目に関しては、それぞれ次の記事でまとめてますので、ぜひお読みください。