真の第107回薬剤師国家試験合格率ランキング

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薬剤師国家試験の合格率には裏があるって本当ですか？

薬剤師国家試験合格率の大学別ランキングが知りたいです

薬学部生の人、薬学部を目指している人には次の疑問があります。

この疑問にお答えします。

この記事の信頼性

だだの

薬剤師歴は22年目（2023年時点）

某大学病院薬剤部で13年勤務

現在は、民間病院の薬剤部長をやってます

部長歴8年

医療業界に長くいるので、裏事情までしっかり把握してます。

プロフィール

さて第108回薬剤師国家試験の合格発表が2022年3月22日に発表されました。

この記事では合格発表後すぐに真の薬剤師国家試験合格率を大学別にランキング化して発表してます。

あなたが気になる大学の結果はいったい？

実は厚生労働省が発表している薬剤師国家試験の合格率には「からくり」があります。

そのからくりの裏には、真の薬剤師国家試験合格率が存在してます。

その点を理解していないと、薬剤師国家試験は受かりやすい、その大学は合格率がすごく高いと誤った考えを持つことに。

ランキング作成後にこの記事を最後まで読んでいただければ、薬剤師国家試験の真の大学別合格率がわかり、進路選択や学年順位の目標設定に役立ちます。

★厚生労働省発表公式の第108回薬剤師国家試験合格率(真の合格率でない)

真の薬剤師国家試験合格率とは？

薬剤師国家試験の合格率はこのように厚生労働省から発表されます。

参考）：厚生労働省　第106回薬剤師国家試験大学別合格者数

よく言われてる薬剤師国家試験合格率はどの数値ですか？

一般的に大学とかでアピールする合格率は、「新卒者の合格率」です。

既卒者の場合は、予備校などの勉強の影響や仕事しながら勉強しているなど、受験者の条件が異なっているので、「新卒者の合格率」でアピールしてます。

というように感じませんか？

この数値を特に私立大学薬学部はつかっていて、

「薬剤師国家試験合格率９〇％！全国第〇位」

なんて表示をホームページなどでみたことがあると思います。

このように新卒者の薬剤師国家試験合格率は宣伝においても活用されてます。

では「真の薬剤師国家試験合格率」とは何でしょうか？

出願者数と受験者数との違いは？

先ほど紹介した第105回薬剤師国家試験の合格率を、「新卒」の合格率が分かりやすいように編集してます。

数値をみてもらいますと「出願者数」と「受験者数」に違いがあるのが分かると思います。

これは何を指しているか？

「出願者数」はその年に薬剤師国家試験を受験できる学生数。

つまりおおよそ6年生の数です。

※実際は1月14日までに出願できた生徒数なので、その前に留年決定者は除かれている

「受験者数」は実際に受験した数。

受験者数が出願者数より少ない理由は次の2点

です。

じゃあ薬剤師国家試験合格率はどうやって計算されてるの？

お答えします。

厚生労働省発表の薬剤師国家試験合格率とは？

新卒者の薬剤師国家試験合格率は、

で求められてます。

つまり受験者数が少なければ少ないほど合格率は高まります。

極端な話ですが、上の例の4大学でも成績上位50名だけ受験させれば、合格率は限りなく100％に近づきます。

真の薬剤師国家試験合格率の計算方法

真の薬剤師国家試験合格率の考え方は次の通りです。

ようは受験できなかった学生は、本番試験を受けても、限りなく不合格近い学生といえます。

したがって受験者が減った分は「不合格者」としてカウントするのが、真の合格者を求めるのには重要です。

先程の私立4大学で計算すると

になります。

たいぶ真の合格率と差がありますね。

今回は第107回薬剤師国家試験の真の合格率で計算し、ランキングにしてます。

なぜ受験者数を絞るのかの詳細な理由については、真の薬剤師国家試験合格率とは？薬剤部長が「謎」を徹底解説、動画でまとめてますので、あわせてごらんください。

真の第107回薬剤師国家試験合格率ランキング

第107回薬剤師国家試験の真の合格率ランキングは次の条件で発表してます。

国公立大学合格率ランキング

※受験者がいない山口東京理科大、和歌山県立医科大学は除く

国公立大学薬学部で真の薬剤師国家試験合格率がトップだったのは、東京大学の100%でした。

東京大学は前回106回の試験で、現在の結果発表形式になってはじめて合格率が100％を割ってしまいましたが、今回は見事復活です。

そして、唯一の合格率100％の大学。

前回は東北大学、金沢大学の2校でしたが、減ってしまいました。

2位は徳島大学。前回より7％上昇。

3位は10％数値が伸びた岐阜薬科大学でした。

国公立大学平均の真の薬剤師国家試験合格率は90.27％で前回90.40%と比較して若干の低下となりました。

私立大学薬剤師国家試験合格率ランキング 1位ー10位

私立大学薬学部のトップは前回に引き続き国際医療福祉大学でした。

相変わらず高い合格率ですが、2位の北海道科学大学と同等に6年生の進級者に対して、出願者数が少ない傾向ですので、出願前に受験者のふるい分けが行われている可能性が高いです。

しかし、それにしても出願者数に対しての合格率の高さは評価できます。

この国際医療福祉大学、北海道科学大学の2校だけが真の薬剤師国家試験合格率が90%を超えている大学でした。

3位は昭和大学、4位は名城大学とこちらも前回同様好成績です。

5位の東京薬科大学は合格率を5%以上上昇し、久々の10位以内のラインクイン。

10位の昭和薬科大学は前回22位から7%以上合格率を上げてます。

ここ2回70％台でしたので、国家試験対策が強化されたと思われます。

ランキング 11位ー20位

11位明治薬科大学、12位大阪医科薬科大学は前回同様高い数値。

13位の同志社女子大学は6%程度合格率を上げて、25位から大きく順位を上げました。

一方17位の星薬科大学、19位の近畿大学は合格率が下がり、大きく順位が下がってます。

特に星薬科大学はここ数年10位以内をキープし続け、前回106回薬剤師国家試験の受験対象者の、6年間ストレート薬剤師国家試験合格率ではトップでした。

しかし、今回の結果ではこのストレート薬剤師国家試験合格率も下がってしまうと思われます。

6年間ストレート薬剤師国家試験合格率に関しては、11月ころ文部科学省のデータが出次第、更新予定です。

ランキング 21位ー30位

20位台の大学の顔ぶれに大きな違いがありませんが、気になるのが28位の神戸薬科大学。

関西の伝統校ですが、ここ最近、真の薬剤師国家試験合格率は振るわず、年々数値が下がってます。

第104回から比較すると約14％も悪化。

そろそろ本格的に対策が必要と思われます。

29位の青森大学、30位の帝京平成大学も5～6％数値が悪化し、順位を下げてます。

ランキング 31位ー40位

コメントは後程

ランキング 41位以下

※受験生が出ていない岐阜医療、湘南医療科学は除く

コメントは後程

まとめ

まとめます。

薬剤師国家試験合格率は、各大学の顔ともいえるデータです。

しかしそのデータを上げるために、受験人数の絞り込みを行っているのが現状で、特に私立大学においてはその傾向は顕著です。

ぜひともその大学の真の実力を見抜くためにも、今回のデータを役立っててください。

ちなみに第108回薬剤師国家試験の合格点のボーダーラインは次の記事にまとめてますので、参考にしてください。

【ポイント】第108回薬剤師国家試験の合格点ボーダーラインを薬剤部長が予想！

薬剤師国家試験にストレートに合格、留年せずに進級するためには、注意点があります。

バイトもしたいですしね。

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